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昔は畳の上での生活が中心だった私たち日本人も、この数十年の間に椅子やソファに座って過ごすことが多くなりました。

実際に家に「和室」がないという方もいらっしゃるでしょう。

それでも和食での会食や、昔ながらの慣わしの席などでは、まだまだ「あぐら」をかく機会は多くあります。

女性だと「あぐら」をかく機会は少ないかもしれませんが、最近流行のヨガなどでは「あぐら」のポーズをとることもありますね。

しかし、最近は「あぐらをかけない」方も増えてきているようです。

もしくは「あぐら」をかいていると腰が痛くなったり、長く「あぐら」をかいていられないというものです。

正座をしていて「足が痺れる」ことはよく聞く話ですが、「あぐら」をかいていると、いざ立ち上がろうとすると腰が「痛てて…」という方も多いのだとか。

私たち日本人が普通にかいてきた「あぐら」ですから、「あぐらをかけない」のは何か原因があるハズでしょう。

今回は、「あぐらがかけない原因」について分かりやすく見ていきたいと思います。
また簡単な対策法なども紹介しきたいと思います。

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あぐらがかけない原因

「あぐら」がかけない原因は主に、股関節自体の「関節」を原因とするものと、股関節周辺の「筋肉」を原因とするもの2つに分けられます。

股関節とは、骨盤と大腿骨(だいたいこつ)が結合される部分。

そこに変形などの異常が起きていると、股関節を開いたり曲げたりする形となる「あぐら」は、関節自体に痛みを生じることに繋がります。

一方の原因とされるのが、股関節周辺の「筋肉」を原因とするものです。

先のとおり、「あぐら」は股関節を開いたり曲げたりするものなので、股関節周辺の筋肉の柔軟性が低下していたり、関節の可動域が制限される「拘縮(こうしゅく)」が原因となって、股関節を上手く開いたり曲げたりすることが出来ず、「あぐらがかけない」となってしまうのです。

あぐらがかけない原因をさらに元をたどってみると、

・カラダの加重バランスの崩れ(片寄り)
・慢性的に腰痛に悩まされている
・肥満や体重増加で股関節に掛かる負担の増加
・スポーツなどで股関節を痛めた経験がある
・生まれつきの股関節脱臼や変形性股関節症がある
・妊娠や出産による、骨盤の拡がりや股関節周辺の筋肉への負担

などが挙げられます。

骨盤などに変形を生じたり、股関節周辺の筋肉の柔軟性を低下させることで動きが制限されてしまうので、結果的に「あぐらがかけない」ことの原因へとなります。

スポーツなどで股関節を痛めるということでいえば、スポーツのサッカー界では「グロインペイン症候群」と呼ばれる鼠蹊部(そけいぶ)を痛める選手が多く、欧州で活躍した中田英寿選手をはじめ、現役選手でも中村俊介選手、長谷部誠選手もグロインペイン症候群に悩まされていると聞きます。

股関節の開閉や曲げ伸ばしで痛みを生じるものらしいので、「あぐら」をかくのも厳しいのでしょうね。

でも、股関節自体の「関節」に変形がある場合でも、股関節周辺の「筋肉」に問題がある場合でも、動かせる範囲「可動域」を大きくしていくことで「あぐら」がかけるようになる方もいらっしゃるということです。

まずは、自分の股関節の可動域の状態をチェックしてみましょうか?。

股関節の可動域のチェック方法!

「あぐら」をかく時は、先のグロインペイン症候群の原因の1つでもある股関節の内側「内転筋」は伸ばされ、外側(お尻側)の「殿筋」は縮まるように動きます。

この時に自分の股関節がどれくらい動くのか、その可動域と痛みを感じるポイントを確認します。

1.背中を伸ばして座り、両膝を曲げ、足の裏側をピッタリとつけます。
→股関節に硬さがある場合は、股関節に痛みを感じます。

2.「痛くなかった」という方は、そのままの姿勢から両足の膝を床に付くようにゆっくり押していきます。
→両足の股関節周辺に痛みを感じることもありますが、どちらか一方に痛みがあるなら、そちらの股関節の筋肉の柔軟性が低下していたり、可動域を制限する原因があることが考えられます。

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あぐらがかけない対策法を紹介!

「あぐら」がかけない方、股関節の可動域が狭いと感じる方は、股関節周辺の筋肉を柔らかくしていきましょう。

ここで大切なことは、効果を急がないこと!。

「あぐらがかけない」方が「あぐらをかけるように」との気持ちは分かりますが、無理を過ぎると、かえって筋肉を傷めることになってしまうので要注意です。

股関節の内側の筋肉を柔らかくするストレッチ

ここでは主に、股関節の内側にあたる「内転筋」を伸ばすストレッチをご紹介します。

先の「股関節の可動域のチェック方法!」の部分で用いたものが、そのままストレッチ方法になると考えて下さい。

1.背中を伸ばして座り、両膝を曲げ、足の裏側をピッタリとつけます。
2.踵がなるべくカラダに近づくように引き込みます。
(足が前に行かないように、しっかりと両手で足先を持ちます。)
3.その体勢からカラダをゆっくりと前へ倒していきます。
4.股関節の内側、内転筋が固い方は膝が上へ上がってきてしまうと思いますので、肘で膝を押さえるようにすると効果的です。

これを1回20秒~30秒ほど、ゆっくりジワ~ッと伸ばしてあげることを繰り返すことで、股関節の動きが良くなっていくことが感じられるようになっていきます。

股関節の外側の筋肉を柔らかくするストレッチ

1.仰向けに寝て、両膝を曲げます。
2.左の股関節の外側が伸びるように、左膝を右側へ捻っていくように倒していきます。右の膝も床に付くように捻っていきます。
3.そこから右の足首を左膝の外側へ乗せ、下へ押さえるように左の股関節の外側を伸ばしていきます。
4.外側の部分が伸びている感じがしていればOK。

これを20秒~30秒ほどキープしてあげます。この反対の動きで、右の股関節の外側の筋肉も同じように伸ばしていきます。

股関節の後ろ側の筋肉を柔らかくするストレッチ

1.仰向けに寝て、右足は伸ばしたまま、左膝を曲げます。
2.曲げた左膝を大きく右側へ捻るように倒していきます。
3.右手で左膝を下へ引っ張っていくようにして左の股関節の後ろ側を伸ばしていきます。
4.上半身はしっかり上を向いていて左肩が床から浮かないようにし、腰から下が捻られたような形となるようにします。

これを20秒~30秒キープしてあげます。

下半身と上半身が捻れるイメージです。

この反対の動きで、左の股関節の後ろ側の筋肉も伸ばしていきます。

まとめ

「あぐらがかけない」もしくは、「あぐら」をかくと腰が痛くなったりなったりして、長くあぐらをかいていられない原因は、主に股関節自体の「関節」を原因とするものと、股関節周辺の「筋肉」を原因とするもの2つが挙げられることを紹介しました。

どちらに原因があるにしても、軽い症状であれば、紹介したような股関節の筋肉を柔らかくするストレッチなどを取り入れることで徐々に改善し、「あぐらがかける」もしくは、長い時間「あぐらかける」ようになることが期待出来ます。

ただ、ストレッチをする際は、無理は禁物です。

少しづつ・ゆっくり・ジワ~ッとをイメージして、痛みが強くならない程度で繰り返していきましょう。

カラダ全体に歪みが強く出てしまっている場合には、なかなかストレッチだけでは改善しない場合もあるでしょう。

そんな時は、整形外科や整骨院などに相談されるのがいいのではないかと思います。

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