春から夏にかけ、だんだん気温も上昇し汗をかくことが多くなります。

近年は、地球規模での温暖化が影響してのモノなのでしょうか?、毎年35℃を超えるような「猛暑日」となる日が多くなっている感じがします。

ラジオやテレビなどのお天気お姉さんからも、「熱中症に注意を」の言葉が多くなっていきます。

ところで「熱中症対策」もそうですが、「汗をかいたら塩分補給したほうがいい」と思われている方が多いと思います。

たしかに汗の成分には塩化ナトリウム、いわゆる「塩分」も含まれているので、汗をかくことは塩分も失われます。

熱中症対策として、塩分を同時に補給できる飲料水や、飴などが流行っているのはそれ由縁でしょう。

汗をかいたら「熱中症予防」に、「塩分補給が肝心!」的なイメージなのでしょうが、本当にそうなのでしょうか?。

わたし自身、少年サッカークラブで、コーチ兼審判のお手伝いをするのがライフワークとしていますが、気温が高くなってくると「汗をかいたら塩分補給が一番」と思われる親御さんから持たされているのか、「塩分補給系」の飴を舐めている子どもを多く見かけるようになります。

「コーチも塩分補給にどうぞ?」

なんてもらったりしてね。

今回はあらためて、「汗をかいたら塩分補給したほうがいい?」にスポットを当ててみたいと思います。

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汗の成分は?

汗の成分の99%は水分で、残り1%のなかで一番多いのが今回のテーマである「塩分」

汗が思わず口に入ると「しょっぱい!」と感じだり、色の濃い服に白い跡となって残るのは、塩分によるものです。

その他、カリウムやマグネシウム、亜鉛や鉄、重炭酸イオンなどミネラルや電解質が含まれています。

そう、スポーツ飲料のラベルに表記されている、おなじみの成分が並んでいますね。

汗に含まれる塩分量ってどれくらい?

汗のかき方にもよるとされますが、一般的に汗に含まれる塩分量は、汗全体の0.3%前後と考えていいみたいです。

つまり、1ℓの汗をかいたら3gほどの塩分がカラダから失われるということ。

この失われた汗に含まれる0.3%の塩分量を、多いと考えるか少ないと考えるかが「塩分補給がしたほうがいい?」のヒントにつながってきます。

汗をかいたら水分補給が基本!

99%が水分である汗をかくということは、その分カラダからほぼ同量の水分が失われることになるので、気になる「熱中症」のリスクは高まります。

気温が高くなる春~夏、日常生活でも皮膚から水分が蒸発するだけでなく、チョッと屋外で活動したり、運動すると汗をかく機会が増えます。

汗をかいたら「塩分補給したほうがいい?」を考えるより、まず十分な「水分補給」が基本です。

塩分を補給したほうがいい汗の量って?!

気温が高く、また運動をした際に「体温を下げる」のが汗の働き。

99%が水分である汗をかいたことで失われる水分補給が基本です。

「汗をかいたら塩分補給!」と、さまざまなメディアを通じて見聞きしますが、日常生活における汗をかいたすべてのシーンで塩分補給が本当に必要なのかについては「?マーク」がつきます。

いわゆる一般的な「スポーツ飲料」「スポーツドリンク」と呼ばれるモノには、0.1%~0.2%の塩分が含まれています。

500mlペットボトルだと、0.5g~1gほどの塩分が補給される形。

でも、意識的に飲む必要があるのか?ないのか?…。

通常1時間半程度の運動での発汗量では、少しづつ「水分補給」すればOKとされています。

それ以上運動や、汗だくになるようなガチなスポーツの練習や試合などではスポーツ飲料などで「塩分補給」も考えた方がイイかもしれません。

でも、プラスαで塩分チャージを謳った「塩分補給系」の飴まで意識的に舐める必要はないのでしょう。

それは、日常の「食生活で摂っている」塩分に関係してきます。

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日本人の塩分摂取量は多すぎ!?

また「塩分摂りすぎの話?」って思わずに…。

「汗をかいたら塩分補給したほうがいい?」を気にする前に、日頃の食生活での塩分摂取量はどうですか?という点です。

・WHO(世界保健機構)が世界の方へ示している「減塩目標」は、1日あたりの食塩摂取量を5g。
・厚生労働省が示している「食事摂取基準」では、1日あたり男性9g未満・女性7.5g未満。
・日本の高血圧学会からは、1日あたり6g未満が目標。

それに対して私たち日本人の食塩摂取量の平均は、男性で約11g・女性で約9.5gと、それぞれの目標や基準値よりはるかに多い数値になっています。

どうやら汗で失う塩分を補うことより、日頃の塩分摂取量を意識しなければならい状況なんです…。

汗をかいたからといって、そく「塩分補給」したほうがいいとならない点がココにあります。

汗を多くかいたときにはスポーツ飲料などで塩分補給が必要?!

長い時間運動するなどして多くの汗をかいた場合、その分「水分補給」が必要になることはわかりました。

とはいえ、いくら沢山の水を飲んでも「お腹が一杯になる」だけで、カラダの乾きが癒されないということがあります。

その原因は「塩分不足」

多くの汗をかくことで、カラダの中では「これ以上塩分を薄めてはならない!」と飲んだ水分の吸収を抑えてしまっているのです。

塩分補給せずに水分を多く摂ると、カラダのナトリウム濃度が低下することで「めまいや吐き気」、「息切れ」など熱中症の症状へ繋がります。

汗を多くかく炎天下や長い時間運動するなどのシーンでは、水分ばかり多く摂るのでなく効果的に塩分補給する必要があるのです。

スポーツ飲料で効果的な水分&塩分補給!

多くの汗をかいたときは、失った水分を効果的に吸収するためにも、「塩分」を一緒に摂るコトが必要なことがわかりました。

そこでいよいよ登場するのが、「スポーツ飲料」「スポーツドリンク」です。

私が所属する少年サッカークラブでも、某スポーツ飲料メーカーさんに来ていただいて「水分補給と塩分補給」の講習会を開催しました。

汗に含まれる塩分濃度は0.3%前後、それに対してスポーツ飲料の塩分濃度は0.1%~0.2%。

これは、失った塩分を補うためというよりも、先に紹介したように少量の塩分をカラダ入れてあげることで飲んだ水分が吸収しやすくなるための効果を期待してのモノと考えていいです。

スポーツ飲料は塩分以外に「糖分」も多く含まれる!

スポーツ飲料は、飲むとけっこう「甘い」ことがわかると思います。

スポーツ時には「スタミナ」も必要なので「糖分」も必要とされ、500mlペットボトルだとおよそ20g~30gモノ糖質が含まれているためです。

ちなみに紅茶などに入れる「角砂糖」1個が3g前後ですから、スポーツ飲料に含まれる糖分が如何に多いかわかりますよね。

スポーツ飲料の飲みすぎ=糖分の摂りすぎになってしまうことをお忘れなく。

まとめ

春から夏にかけて気温も上昇し、汗をかくことが多くなります。

多くのメディアからも熱中症を危惧して、「汗をかいたら塩分補給!」と散々聞かされるようになりますが、本当に汗をかいたら塩分補給が必要なのか?に少々ギモンも芽生えたことから、ここでもう一度考えてみました。

ご自身の「汗と塩分補給についての考え方」と、少々ギャップがある点もあったかもしれませんね。

大事なことは、「どれだけ汗をかいたら塩分補給がいいのか?」ということ。

さほどの汗の量でもないのに、スポーツ飲料や塩分チャージ系の飴をせっせと摂ってしまっていては、ただでさえ日本人の食塩摂取量は「多い」とされているのに、さらに輪をかいてしまいかねません。

逆にスポーツ時や炎天下で多くの汗をかいたら、水だけ摂ってもなかなかカラダに吸収されず「お腹いっぱい」になってしまうだけ。

そんな時こそ、少量の塩分が含まれるスポーツ飲料を飲むのが、水分吸収において効果的になるということでした。

今年の夏も、ダラダラと汗をかく「猛暑日」が多くなるのでしょうかね?。

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