各地の紅葉もだいぶ進んだ晩秋。

10月31日のハロウィンを楽しんだあとは、もう今年もいよいよ終盤を迎えるのだなぁといった感じがします。

そのハロウィンのすぐあとにある国民の祝日といえば、そう11月3日の「文化の日」です。

有給休暇が取得しづらい日本の会社員には、とてもありがたい祝日ですが、今年も「文化の日」を含めてあと3日しかありません。

2017年の「天皇誕生日」12月23日は土曜日に吸収されて、なんだか損をした気分にもなりましたね(苦笑)…。

ところで、この「文化の日」っていったいどんな意味がある祝日なのでしょう?。

国民の祝日といえば、なんとなく設定された意味が分かります。

「体育の日」は現在でこそハッピーマンデー制度で10月第2週月曜日ですが、元々は1964年東京オリンピックの開会式にちなんだ10月10日であったことなど祝日となった由来が分かりやすい一例です。

でも、この「文化の日」には「自由と平和を愛し、文化をすすめる」といった意味が定められているものの、ナゼ11月3日なのかが良く分からなくないですか?。

ハッピーマンデー制度の恩恵も受けない祝日ですしね。

何かほかに、深い意味があったりする日なのでしょうか?。

今回は、11月3日が「文化の日」として祝日となった由来などを中心に見ていきたいと思います。

チョッと意外な情報もあるかもしれません。

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文化の日が祝日となった由来とは?

今ではすっかり11月3日といえば「文化の日」ですが、国民の祝日「文化の日」として定められたのは戦後のことです。

しかし、この11月3日という日は、それよりずっと前から祝日だったのです。

その祝日は「明治節」というもので、前の憲法「大日本帝国憲法」下の旧祝日法で、「四大節」と呼ばれた祝日の1つでした。

「四大節」とは、

・四方拝(1月1日)
・紀元節(2月11日)
・天長節(4月29日)
・明治節(11月3日)

を合わせた総称です。

それぞれを現在の祝日の呼び方に置き換えると、

・元旦(1月1日)
・建国記念日(2月11日)
・昭和の日(4月29日)
・文化の日(11月3日)

となるワケです。

現在の建国記念日(2月11日)である「紀元節」は、日本書記などで日本の初代天皇とされている「神武天皇」の即位日(旧暦1月1日)を、明治時代に新暦の月日に改めたもの。

昭和の日(4月29日)は、昭和天皇の誕生日で元号が「平成」になる前には「天皇誕生日」とされていた日。

では、11月3日の文化の日も天皇に関わる日なのかもしれませんね?。

実はそのとおりで、文化の日となる前の「明治節」とは、明治天皇の「天皇誕生日」だった日なのです。

文化の日はもともと明治天皇誕生日だった!

実際のところ、明治天皇の誕生日は旧暦の9月22日とされています。

しかし、昭和2年(1927年)に休日法が改正・制定された当時は既に新暦が採用されていたことから、明治節として祝日と制定する際には、新暦になおした11月3日となったのです。

戦後の昭和23年(1948年)に、当時のGHQの考えの下旧祝日法は廃止され、現在私たちが馴れ親しむことになる現在の祝日法が施行されたワケですが、その際に「国民の象徴」である天皇に関わる祝日の呼び名は姿を消していくことになります。

その中の1つが、もともと明治天皇誕生日の「明治節」でした。

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明治節が「文化の日」となったのは?

昭和2年に改正された旧祝日法で、明治天皇誕生日として「明治節」として祝日とされていた11月3日ですが、戦後の昭和23年にGHQ指導の下定められた「国民の祝日に関する法律」で、「文化の日」として生まれ変わるには理由がありました。

「明治節」としての11月3日を祝日として残したかった

戦後祝日法が改正される中で、天皇の崩御日を祀る「神武天皇祭」や「大正天皇祭」などは姿を消されてしまいましたが、昭和天皇も尊敬する明治天皇の天皇誕生日である「明治節」である11月3日だけは、名称を変えてでも残しておきたいという思いが当時の政府にあったようです。

諸説あるのは確かですが、その1つが…

新たな「日本国憲法」の公布日を意図的に11月3日にして、その日を「憲法記念日」としたいという日本政府側の思いがあったのですが、GHQ側から却下されたために、「文化の日」と名づけることにしたというもの。

戦後間もなくの当時ですから、「天皇」と「憲法」を結び付けたくないというGHQ側の思いがあったのでしょう。

憲法記念日は、実際の憲法施行日の5月3日が採用されたのです。

なぜ「文化の日」?

現在の「文化の日」の意味は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」というものです。

まさしく文化をすすめる日の役目を負っています。

元々は憲法公布日であり「憲法記念日」としたかったものが却下され、どうしたものか…となったのでしょう。

1946年に制定された現在の「日本国憲法」は平和主義・国民主権・基本的人権という3つの柱から成っています。

「平和と文化」に重きをおいた憲法であり、今後の日本の文化を称えていこうという思いが込められ「文化の日」と名づけられたのだとされています。

文化の日を「明治の日」に変える動きも

ご存知のとおり平成17年の祝日法改正では、「みどりの日」と呼ばれた昭和天皇誕生日であった祝日が、「昭和の日」昭和天皇誕生日を表すような名称へ変わりました。

これと同様に、戦後のGHQの思いも含まれた「文化の日」を元々の明治天皇誕生日を表す「明治の日」にするのがいいのでは?という動きがあるようです。

今回調べて分かったように、元々は明治天皇の誕生日だった「明治節」が戦後色々あって、「文化の日」になったのだよ~なんて、子供に説明しても難しいに違いありませんから。

まとめ

今回、「文化の日」ってどんな意味がある祝日なのだろう?から調べてみたことを紹介しましたが、元々は明治天皇誕生日である「明治節」であったということを初めて知りました。

それが、戦後の紆余曲折の中で、日本国憲法の公布日に引っ掛けて「文化の日」となったようですね。

現在の文化の日は、皇居で「文化勲章授与式」があったり、博物館や美術館が無料で入館できるサービスが各地で行われたりと「文化」をすすめるイベントも活発になっていることは素晴らしいことです。

同じく11月3日は、「まんがの日」「文具の日」など文化に関わる記念日にもなっているそうです。

色々思いがめぐる部分ではありますが、「明治の日」として明治節の意味を復活させるのも1つかもしれないですし、平和な日本、文化発展を象徴する「文化の日」の流れを継承するのも大切なのかなとも思うところです。

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