秋といえば、「食欲の秋」です。

秋の味覚といえば、お魚ではサンマやサバ、お芋ならさつま芋や里芋、きのこ類などの食材が旬を迎えますが、秋を感じさせる代表的なものとして、「栗」を挙げられる方も多いのではないでしょうか。

「栗ごはん」とか、甘くてホクホクした食感がホント美味しいですよね。

ただ、チョッと待って!。

家族レジャーを兼ねて、山で栗拾いをして帰り、お楽しみの栗ご飯を作ろうと頑張って皮をむいていると、

栗の中から「ヘンな」幼虫が出てきたりすることって多くありませんか?。

毎年のことですが、毎回「ギョッ!」としてしまいます。

スーパーで買ってきた栗では少ない気がしますが、栗拾いしてきた栗からは結構な割合で幼虫に遭遇します。

栗の中から出て来る、あの幼虫って何なんでしょう?。

今回は、栗の中から出てくる幼虫は何なのか?、その正体や食べたら害があるのか?について調べていきたいと思います。

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栗の中にいる幼虫の正体は?

栗をむいている時に遭遇するのは、白いボディで頭が少し茶色いイモムシっぽい幼虫ですよね。

その幼虫たちの正体は

・クリシギゾウムシ(栗鷸象虫)
・クリミガ(栗実蛾)

のどちらかが殆どです。

どちらもあまり聞き覚えのない虫の名前ですが、漢字表記まで調べると、どちらも「栗」の字が入っていて、いかにも栗に因んだ「栗が好き」な虫だと思えてしまいます。

クリシギゾウムシの幼虫

栗の中にいる幼虫の殆どは、このクリシギゾウムシの幼虫です。

クリシギゾウムシは、見ため的にはその名の通り、鳥のシギのような細長い尖った口をもっているゾウムシの一種で、チョッと滑稽でもあり可愛らしい?姿の虫。

毎年9月~10月にかけて、その尖った口を固い栗の皮に突き刺し、栗の皮と渋皮との間に産卵していきます。

10月上旬頃から卵が孵化し始め、栗の実の成長とともに幼虫も大きくなっていきます。

栗拾いをしてきた栗を見て「小さな穴」を見つけることがありますが、それは幼虫が栗の実の成分で成長を遂げ脱出し、次のステージへと旅立っていったという証です。

クリミガの幼虫

クリミガは、いわゆる大きな毛虫が羽化した蛾に比べると小さなものです。

8月~9月にかけて羽化し「蛾」の姿になった後、早い時期に栗の葉に産卵していきます。

孵化した幼虫は自ら栗の実に入り込み、栗の実を食べることで成長していきます。

そしてまた、自ら穴を開けて脱出していくのです。

クリミガの幼虫は、大きいものだと15mmを超えたものになります。

けっこう大きな幼虫で、栗をむいている最中で見つける幼虫としては、かなり少ない割合になると思います。

親が穴を開けて卵を産み付ける「クリシギゾウムシ」と、幼虫自ら皮に穴をあけて入り込む「クリミガ」。

同じ栗の中にいる幼虫でも、その境遇はだいぶ違うのですね。

栗の中に幼虫がいるかどうかの見分け方!

家族も喜ぶ美味しい「栗ご飯」のためとはいえ、そもそも虫嫌いな方にとって「栗の中に幼虫がいるかどうか」はとても気になるものでしょう。

実際に、栗の中が幼虫に食べ尽くされてしまったものか、まだ中に潜んでいるか?見極める簡単な方法があります。

100%完璧なものではありませんが、確率からして便利なものだと思うので紹介したいと思います。

栗の表面を確認する方法

1個づつ栗の皮を見渡して、「穴が開いてないか?」をチェックします。

皮に穴が開いているものは、幼虫が実を食べ尽くし脱出済みの栗が殆どです。

数が多いと大変な作業になるかもしれませんが、後々頑張って皮をむいたのに、実がスカスカでがっかりするよりいいかもしれませんよ。

栗を水に漬けて確認する方法

栗の皮に穴が開いていれば、「あぁ食べられちゃってるな」と分かりやすいもの。

逆に穴がない栗の方にこそ、幼虫がいる可能性が残されています。

水を張ったボールやバケツに、栗を漬けてみましょう。

・水に浮かぶ栗 = 幼虫が食べてスカスカ
・水に沈む栗 = 幼虫に食べられていない

外見からは栗の中の様子は分かりえないので、この方法がシンプルで最も簡単だと思います。

ただデメリットというか、致し方ないというか…、幼虫がまだ小さくて栗の実もさほど食べられていない場合には、「残念ながら」水に沈んだ栗でも、後で皮をむいてビックリということもあるのは確かです。

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栗の中の幼虫って食べたら危険?!

結論から言えば、食べてもOK!。

栗の中の幼虫の代表格「クリシギゾウムシ」。

多くの方は、栗の皮をむいているときに遭遇すれば「ギョッ!」としてそのまま捨ててしまうことだと思います。

また、「間違って食べてしまったらどうなるの?!」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その心配は皆無です!。

逆に、この栗の中にいるクリシギゾウムシの幼虫を好んで食べている地域があるくらいなのです。

そもそも地域によっては、昆虫を食用としていることってありますよね。

私の祖父母が暮らす地域でも、稲作地域で「イナゴ」を佃煮に食べる風習がありますが、同様に栗の中の幼虫クリシギゾウムシを食用として楽しまれている地域があるのです。

栗の中のクリシギゾウムシの幼虫ってどんな味?

栗の中の幼虫って食べられるものということですが、気になるのがその味ですね。

薄く油をひいたフライパンで炒めると…

パチパチと弾けるように、水分が飛ぶ形で焼け上がる。

イメージとしては、栗風味のポップコーンという感じ。

サクサクと軽い感じで、おやつやおツマミにいいのでは?。

茹でる

茹でることで、さらに栗の風味がUPします。

ジューシーさが残った調理法なので、噛んだときに「プチュッ」とする食感は、昆虫類も食用としてOKな「上級者」向けかもしれません。

踊り食い

おススメしません…。

軽い苦みもありますし、正直美味しいものではないとのこと。

顎で舌を噛まれることもあるとのことなので、試すまでもないのかな…と。

山に入り自然から獲れた栗には、自然と幼虫がいるのも当然といえるもの。

皮をむきながらドンドン出てくる幼虫たちを、集めて食材としてしまうというのも、産地ならではのことなのかもしれませんね。

まとめ

今回は、栗の中から出てくる幼虫は何なのか?について見てきました。

栗の中から出て来る幼虫の正体は、殆どがクリシギゾウムシの幼虫で、加えてクリミガの幼虫であることが分かりました。

栗の皮をむくのは大変なので、頑張ってむいた結果、幼虫が食い尽くして実がスカスカだったりというのもガッカリなので、事前に見分ける方法なども紹介したので参考にしてもらえればと思います。

でも、チョッと安心したのは、見逃してそのまま料理に使ってしまって口にしてしまった場合でも、なんら問題がないというもの。

というのも、栗の中の幼虫を炒めるなどして、好んで食べていらっしゃる地域があるくらいなのですから。

実は私は祖父母の家で作った「イナゴの佃煮」が大好きで、おやつ代わりに沢山貰って帰ってきたくらいです。

栗の中の幼虫を食べるのは、信州・長野が有名のようです。

今度、長野へドライブや旅行へ行った際に、道の駅などで扱っていないか?探してみましょうか。

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