今年は、ホントに台風被害が多い…。
ちなみに我が家は「築40年」間近。
当然、だいぶアチコチ傷みも出てきてる…。
道を挟んだ先の川の洪水も怖いけど、なんといっても強い風で「屋根が飛んじゃうじゃないか…」と台風が来るたびに心配なんです(苦笑)。
台風が過ぎた翌朝に、街路樹が道路になぎ倒されていたり、飛ばされた看板など「風の脅威」を見るたびに、「次は我が身」かと…。
なので、テレビやインターネットの天気予報「台風情報」では、「最大風速」や「最大瞬間風速」といった風の強さの情報がとても気になるポイント。
けれど…「最大風速25メートル・最大瞬間風速50メートルと非常に強く…」と紹介されても、その脅威がどれくらいなモノなのか、その目安がなかなか掴めていないのが正直なトコロです。
これじゃ、どんな備えをすべきかの目安もわかりませんよね(苦笑)。
みなさんは、たとえば「最大風速50メートル」の被害の目安ってどんな感じか想像できますか?。
今回は、台風情報で気になる「最大風速」や「最大瞬間風速」の目安について、「最大風速50メートルでは?」などを例にしながら探ってみたいと思います。
目次
最大風速50mの被害の目安はどのくらい?!
今回のテーマは、「最大風速の目安は?最大風速50メートルってどのくらい?」。
まずはズバリ、「最大風速50メートル」の被害の目安について取り上げてみましょう。
天気予報の台風情報などで、「最大風速50メートルを維持しながら…」と見聞きするコトがありますが、風速50メートルの被害の目安としては、
大抵の木造家屋が倒れ、樹木は根こそぎになる
引用:東京大学大学院情報学環・学際情報学府 廣井研究室
電柱や街灯が倒れたり、走行中のトラックが横転したり、電話ボックスや自動販売機が倒れたりするなどの可能性がある。
引用:日本風工学会「瞬間風速と人や街の様子との関係」
などが参考になると思いますが…。
この脅威は、到底「築40年間近」な我が家は持ち堪えられそうなモノではありません…。
ますます、台風の「最大風速」が怖くなってきてしまいましたよ!。
さらに、風速について探ってみる必要がありそうです…。
風速の単位は時速?秒速?
天気予報などで見聞きする「最大風速50メートル」など風速の単位は、「秒速」で表されたモノであって、正式な表記は「最大風速50m/s」となります。
でも「秒速50m/s」と言われても、50メートル走を1秒で走る「いや~マジ早いわ!」と思うくらいで、どれくらいの速さなのかイメージが沸かないかもしれませんね。
ここは1つ、「時速」に換算してみましょうか。
最大風速50メートル = 50m/s × 3600秒 ÷ 1000(kmに置換える)) = 180㎞/h
もっと簡単な計算方法は、風速の単位「秒速」に3.6を掛ければOK。
時速180㎞となれば、国産自動車のスピードMAXですよ!。
風は空気とはいえ、塊となって180㎞/hのパワーで吹き付けられたら、そりゃ「大抵の木造家屋が倒れ、樹木は根こそぎになる」ワケです!(怖)。
最大風速や最大瞬間風速の意味の違いは?!
風の強さを表す「風速」も、天気予報などでは「平均風速」や「最大風速」、「最大瞬間風速」など色々呼ばれ方で表されています。
台風情報を見聞きすれば、「中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速50メートル」などと紹介されてますよね。
風はときに強く、ときに弱くといつも同じ強さで吹いているワケではありません。
その時々の風速の変化をわかりやすく表すために用いられるのが、「平均風速」や「最大風速」、「最大瞬間風速」。
日本の気象観測では風速について、地上約10メートルの風速計を用いて、3秒間(0.25秒に更新×12サンプル)ごと10分間計測し、それぞれ、一定の計測時間から得られた風速の平均値や最大値をもって表されています。
それぞれの風速の意味について、一般的に「平均風速」から「最大風速」、「最大瞬間風速」の流れで紹介されていますが、あえて「瞬間風速」から見ていった方がわかりやいかも。
【瞬間風速】
10分間の計測の中で、0.25秒ごとに更新される測定値の、3秒間(12サンプル)の平均値が「瞬間風速」。
【最大瞬間風速】
3秒ごとに更新されていく「瞬間風速」の最大値が「最大瞬間風速」。
【平均風速】
3秒ごとに更新される「瞬間風速」を、10分間計測した平均値が「平均風速」。
一般的に「風速○メートル」というのは、この平均風速の数値をいいます。
【最大風速】
10分間づつ更新されていく「平均風速」の最大値が「最大風速」。
チョッとややこしいかもしれませんが、「最大風速」とは10分間の平均風速を比べた中で最大なモノで、「最大瞬間風速」とは3秒間ごとの瞬間風速の最大値というコトです。
また一般的に、「最大瞬間風速」は「最大風速」の1.5倍~2倍近い数値になるとされています。
つまり、最大風速25メートル~30メートルくらいだと、最大瞬間風速50メール近くになるコトが多いというワケ。
最大風速ごとの被害の目安は?!
先に「最大風速50mの被害の目安」について紹介しましたが、ここでは最大風速が強くなるにつれて被害がどれくらいになるのか、風速5メートル刻みでその目安を見てみましょう。
【最大風速10メートル】
・風に向かって歩きにくくなり、傘をさしていられない。
・樹木全体や電線も揺れはじめる。【最大風速15メートル】
・風に向かって歩けなくなる。転倒する場合もある。
・電線がピューピューと鳴りはじめる。
・家の雨戸やシャッターが揺れる。
・取り付けの悪い看板は外れはじめる。
・高速運転中の車は横風で「流される」感じが強くなる。【最大風速20メートル】
・カラダを傾ける感じでないと立っていられない。子供は飛ばされそうになる。
・細い樹木の幹が折れる。
・根が張っていない樹木が倒れはじめる。
・車は通常の速度で運転するコトが難しくなる。【最大風速25メートル】
・屋根瓦が飛ばされる。
・看板が落下したり割れて飛散する。
・道路標識が傾いてしまう。【最大風速30メートル】
・屋外での行動は極めて危険。
・屋根や雨戸が飛ばされてしまうコトがある。【最大風速35メートル】
・多くの樹木が倒れる。
・電柱や街頭が倒れるコトがある。
・家のブロック塀が倒れ、外装が剥がされるモノがある。
・走行中のトラックや列車が横転するコトがある。【最大風速40メートル】
・住宅では倒壊するモノがある。【最大風速50メートル】
・たいていの木造家屋が倒れる。
・樹木は根こそぎになる【最大風速60メートル】
・鉄塔が曲がることがある。参考:気象庁「風の強さと吹き方」
東京大学大学院情報学環・学際情報学府 廣井研究室
最大風速20メートル以上の被害の目安をみると、子供は飛ばされそうになるなど普通に歩くコトができませんし、屋根瓦や看板などが落下したり、広く飛散したりするリスクが大きくなります。
最大風速20メートル以上を目安に、不要不急な外出は控えた方がいいかもしれません。
まして、最大風速50メートルなんていったら…。
外出なんてしてる場合ではありません…。
古い我が家じゃ、屋根が飛ぶどころか家が倒れちゃうカモですよ!(苦笑)。
まとめ
今年は、ホント台風被害が多い…。
もちろん台風の怖さに高潮や洪水・土砂災害などある中、築年数が古い我が家では風の強さ「風速」も脅威なコトもあって、今回は「最大風速の目安は?最大風速50メートルってどのくらい?」をテーマに探ってみました。
ひとえに「風速」といっても、計測時間ごとの平均や最大値で「平均風速」や「最大風速」、「最大瞬間風速」など違いがありました。
また、それぞれ最大風速ごとの被害の目安を知るコトで、これまで見聞きしてきた台風情報での「中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速50メートル」といった風速の情報から、「何となく」でもその脅威をイメージできるようになったと思います。
それぞれの風速ごとの被害を目安をみる限り、「最大風速20メートル」以上を目安に、不要不急な外出は控えた方がいいかもしれませんね。
また、今回例に取り上げた「最大風速50メートル」の被害の目安は、「大抵の木造家屋が倒れ、樹木は根こそぎになる」とされる強烈なモノでした。
到底我が家では耐えられるモノではありませんし、今後ますます、台風情報での「最大風速」や「最大瞬間風速」が気になるポイントになりそうです(苦笑)。