季節の移ろいは、ホント早いものですね。

今回取り上げるテーマは「春一番の基準は?風速何メートル?」なのですが、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」を取り上げた、木枯らし1号の条件は何?木枯らし2号・3号はあるの?を紹介したのが、つい先日のような気がします(苦笑)。

節分・立春をすぎた頃から、いよいよ春の近づきを実感するコトが少しづつ増えてきますね。

とあるアンケートでは、「春が来た!と感じる瞬間は?」の問いに、約50%の方が「風が暖かく感じられたとき」と答えていました。

その先駆けとなるのが、春の訪れを告げる「春一番」ではないでしょうか。

でも、その「春一番」。

その優しい名前とは裏腹に、その強風は、折角決めたヘアースタイルを台無しにしてくれるし、オフィスや店舗の出入り口も砂埃でジャリジャリに…。

そう、「春一番」にいい印象ってホント無いんですよね。

現在は気象用語となっている「春一番」ですが、その言葉の由来には、実際にあった海難事故が関係しているくらいですから。

身近なトコロでは、「花粉症」の方にとって、「春一番」は憂鬱な季節の始まりを告げるモノでしかありませんしね…。

それでは、「春一番」が発表される風速や気象条件などの基準、「春一番」の言葉の由来などについて探っていきましょう。

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春一番の基準は?風速何メートル?

春を間近に暖かな風が吹くと、「あっ、春一番かな?」と思ったり違ったり…。

まずは春一番の基準となる、風速やどんな気象条件なのかについて。

春一番の基準は?

「春一番」は、北海道・沖縄・北日本を除く各地域で発表されます。

冬の訪れを告げる「木枯らし1号」の発表は、東京地方と近畿地方(大阪)のみですが、春一番は各地でそれぞれの基準を満たす場合に発表されます。

それだけ、春一番には警戒が必要ということでしょう。

気象庁が「春一番」を発表する、(関東地方の)基準をみると、

・立春(2/4頃)から春分(3/21頃)までの期間
・日本海側に低気圧が発達している
・強い南よりの風が吹き、前日よりも気温が高い
・風速8m/s以上

その他の地方の基準を見ても、概ね「風速」が何メートル以上なのかの違いくらい。

・北陸地方 : 金沢・富山・福井で風速10m/s以上、その他6m/s以上
・東海地方 : 風速8m/s以上
・近畿地方 : 風速8m/s以上
・四国地方 : 風速10m/s以上
・中国地方 : 山陽で強い風が吹かない場合でも、山陰で強い風が吹けば、中国地方の春一番とする
・九州北部 : 風速7m/s以上
・九州南部 : 風速8m/s以上

いずれの地方気象台も、春一番の基準の基本は、「風速」が何メートル以上が違うだけで、基本は立春~春分までに初めて吹く強い南よりの風。

前日よりも気温が高く、季節外れの暖かな陽気となります。

なお、ここで言う「風速」とは、10分間平均の風速を表した「平均風速」のコト。

最大瞬間風速や最大風速、平均風速など「風速」の呼び方の違いは、最大風速の目安は?最大風速50メートルってどのくらい?でも紹介しています。

風速8メートルとはどれくらい?

春一番の基準の1つ「風速8m/s以上」とは、「砂埃が立ち始め、屋外のモノが音を立てる」状態。

もうチョッとわかりやすく例えると、

・風に向かって自転車を漕ぐのがツライ
・道路の標識が大きく揺れる
・樹木の葉がちぎれ落ちる

体感的には、かなり強い風ですよね。

天気予報で「明日は春一番が吹きそうですね」なんて聞いたら、「折角のヘアースタイルも台無しになりますよ~、覚悟してくださいね~」ってコトですよ(苦笑)。

春一番の言葉の由来は?

気象庁で「春一番」の基準を決められたのは昭和40年代中ごろ。

実際に天気予報などで発表するようになったのは、昭和50年代に入ってからのことのようです。

それ以前の春一番とは、「春を呼ぶ嵐」として日本海や九州北西部の玄界灘沿岸の漁師たちに恐れられていた生活用語。

その「春一番」の言葉の由来となったのが、1859年(安政6年)の海難事故。

長崎県壱岐郡郷ノ浦町の漁師が乗った船が、出漁中に強風で転覆し、53人もの死者が出たというものでした。

その後漁師の間では、春に先駆け吹く強風を「春一」や「春一番」と呼ぶようになったそうです。

その他、春一番による暖かな強風は、過去に雪解けによる洪水や山岳事故、列車が横転する鉄道事故など大きな災害を引き起こしていることから十分な警戒が必要。

だからこそ各地で発表・予報されているモノですし、そこが東京地方と近畿地方(大阪)のみしか発表しない「木枯らし1号」との違いかもしれませんね。

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春一番の記録

ここでは、春一番が最も早く吹いた年や、逆に春一番の基準を満たす風が吹かなかった年など、気象庁が関東地方の春一番の観測を始めた1951年以降の記録を見てみましょう。

春一番が早く吹いた年ランキング!

1位:1988年(昭和63年) 2月 5日
2位:1993年(平成 5年) 2月 6日
3位:1956年(昭和31年) 2月 7日
4位:1994年(平成 6年) 2月 9日
5位:1966年(昭和41年) 2月10日

(気象庁調べ)

春一番、早い年は節分・立春を過ぎたら早々吹くモノなんですね。

また、暖冬の年は春一番が早く吹くともいわれますが、さて今年の春はどうなりますか…。

春一番が吹かなかった年は?

春一番の基準(風速・気象条件など)を満たさなかった年もあります。

1951年以降の記録では、2018年までの約70年間で10回。

1959年 (昭34)年
1969年 (昭44)年
1971年 (昭46)年
1973年 (昭48)年
1974年 (昭49)年
1992年 (平 4)年
1996年 (平 8)年
2000年 (平12)年
2012年 (平24)年
2015年 (平27)年

(気象庁調べ)

春一番の基準を満たさない年というのも、意外に多いという印象です。

でも春一番が、災害を引き起こす十分な警戒が必要な強風であることからすると、「吹かないでいいモノ」かなって思ったりしますが、みなさんは如何でしょうか?。

まとめ

今回は「春一番の基準は?風速何メートル?」をテーマに、「春一番」が発表される風速や気象条件などの基準、「春一番」の言葉の由来などについて探ってきました。

現在は気象用語として使われる「春一番」も、1859年(安政6年)の長崎県壱岐郡郷ノ浦町の海難事故を機に、漁師たちが「春一」「春一番」と呼ぶようになったのが由来の1つと言われてます。

気象庁が発表する春一番の基準をおさらいすると

・立春(2/4頃)から春分(3/21頃)までの期間
・日本海側に低気圧が発達している
・強い南よりの風が吹き、前日よりも気温が高い
・風速8m/s以上

ではありますが、「春一番」は春を告げる風物詩というより、過去に雪解けによる洪水や山岳事故、列車が横転する鉄道事故など大きな災害が引き起こしていることから「十分に警戒を!」という意味で発表されるものだったのですね…。

というのも、正直わたしの中で春一番のイメージは、キャンディーズの名曲「春一番」でしかありませんでしたから…(笑)。

私が抱く「春一番」のイメージが大きく覆されました(苦笑)。


雪が溶けて川になって流れていきます
つくしの子がはずかしげに顔をだします
もうすぐ春ですねぇ ちょっと気取って
みませんか

って、優しく暖かなイメージしかない「春一番」ですよ!。

歌詞を深く読めば、失恋した女の子に、外は春めいてきましたよ、外に出掛けてまた恋をしましょうよと呼びかける曲で…。

リリースは1976年と40年以上も前の曲なのに、いまだに春を前にラジオなどでよく耳にします。

「ゆず」が路上時代に歌っていた曲でもあるし、湘南乃風の「若旦那」もカバーしたりしています。

でも、実際の春一番の基準を満たす強風の日にお出掛けしたら、「ちょっと気取って」どころか、髪はボサボサになるし、スカートは捲れ上がるしで…。

新たな恋どころじゃないかもしれませんね(苦笑)。

さてさて、今年の春一番は、みなさんにとってどんな春を運んでくれる風になりますでしょうか。

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