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彼岸花は、その名からイメージされる通り、秋のお彼岸の時期に合わせて見ごろを迎えるお花です。

彼岸花の日本一有名な名所といえば、埼玉県の「巾着田」

高麗川沿いの雑木林に約500万本の彼岸花が一斉に咲いている景色は圧巻で、まさしく真紅の絨毯という表現がぴったりです。

彼岸花は、別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれています。

これは、極楽浄土に咲く花という意味だそうです。

彼岸花が群生していて一斉に咲いている様は、まさに「あの世の光景」を想像してしまうほどのものなのなのかもしれません。

彼岸花はそんな「巾着田」のような有名観光地でなくても、川沿いの土手やあぜ道などに普通に咲いているのを目にします。

独特の形をした赤い花の彼岸花は、とてもキレイで思わず手にとってみたくなるのものですが、その扱いには注意した方がいいとされています。

ナゼなら、彼岸花には毒があるということ。

今回は、彼岸花の毒や何があぶないのか?について紹介していきたいと思います。

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彼岸花には毒がある?

彼岸花は秋のお彼岸の時期に見ごろを迎えるお花ですが、花が咲き終わってから葉が生えてくるというチョッと変わった性質を持っています。

春の桜のソメイヨシノみたいに花が散った後の、「葉桜」と呼ばれるような感じでしょうか。

そもそもは、秋のお彼岸の秋分の日前後にだけ花を咲かせることが「彼岸花」と呼ばれる由来とされています。

その彼岸花、キレイなお花の印象とは裏腹に、実は花全体に「リコリン」や「ガラタミン」をはじめとする有毒アルカロイド(アルカリに似た化合物で激しい毒性をもつものが多い)を持っているのです。

毒は球根に多く含まれていて、万一「毒抜き」せずに食べてしまうと、30分以内という非常に短時間の間に激しい下痢や嘔吐に見舞われるだけでなく、場合によっては呼吸不全や痙攣、中枢神経が麻痺してしまうなど「命に関わる」ことにも繋がりかねません。

彼岸花の毒は何があぶない?

彼岸花には、毒があることは先に紹介した通りです。

彼岸花で有名な埼玉県の「巾着田」でなくても、時期になれば近所の川沿い辺りに咲いているお花です。

だとすると、「子供が彼岸花を触ったら!?」と心配になってしまう親御さんも多いかもしれません。

キレイなお花が好きなお子様だったら、「キレイなお花見つけてきたよ~!」なんて持って帰ってきたりして…。

そんな時、「どうなってしまうの?」と大変心配されるかもしれませんが、

彼岸花の毒はお花や茎を触っただけなら「セーフ!」

大丈夫です。

彼岸花は確かに毒を持ったお花ですが、その多くは球根に含まれていて、

球根部分を口にする(食べる)ことが危険なだけと言ってもよいものなのです。

ただ、お子様がすることですから、花や茎を千切るように持って帰ってくるかもしれません。

千切った切り口から滲む液が手を通して口に入れば、彼岸花の毒のリスクはゼロではなくなります。

彼岸花を触った後は、必ず手洗いをすることを心掛けましょう。

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彼岸花はお墓の近くにもよく見掛けるワケは?

彼岸花、特に球根部分に毒があることは、その昔からよく知られたことではありました。

日本では亡くなられた方をお墓へ土葬することが多かったので、

毒のある彼岸花が、もぐらやネズミなど地中の動物から傷つけられることを守れるのではないかという思いで、お墓の近くに彼岸花が多く植えられていたのです。

火葬が主となった現在もお墓の近くに咲く彼岸花は、昔植えられたお花が年々生き続けているものが多いのではないでしょうか。

まして、お彼岸の時期に花が咲き誇る彼岸花ですから、お墓の近くにぴったりなお花ともいえます。

彼岸花は毒を抜いて食用にしていた時代があった?

これまで紹介してきたように、彼岸花はその毒性を生かしてお墓の近くに植えられたり、更には田畑の周りにも植えられきました。

しかし鎌倉時代や近代では戦時中に、食糧難を凌ぐために彼岸花が食用として用いられていたことがありました。

確かに大きな玉ネギのような形をした彼岸花の球根には、デンプンが多く含まれているそうです。

そもそも彼岸花は毒がある植物なので、各時代とも年貢の対象品からは外されていたので、

食べるものがないほど凶作の時には、その彼岸花さえも毒抜きをすることでエネルギー源として食されていたのです。

まとめ

彼岸花はそのキレイなお花と裏腹に、場合によっては命に関わるほどの毒性があることを改めて知りました。

普段あまり手に触れることはないかもしれませんが、道端に咲いていた彼岸花を小さなお子様が「キレイだから!」と摘んできてしまった時などは、切り口から液が手についていることが考えられるので、必ず手洗いをしましょう。

毒が多く含まれている球根を口にすることは、現代社会ではまず無いことですので、彼岸花の毒について、あまり神経質になることはないと思いますが、小さなお子様やペットなどに対しては注意してあげた方がいいと思います。

今回、彼岸花(曼珠沙華)の毒を中心に紹介してみましたが、

埼玉県の「巾着田」の彼岸花(曼珠沙華)は、幻想的でとても見応えのある観光スポットだと評判です。

時期・時間帯によってはとても混雑するものと想像しますが、是非お出掛けになられては如何でしょうか。

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