「辛い!」を通りこし「痛い!」ほどの激辛が好まれている、空前の「激辛ブーム」。

これまでも激辛ブームは度々巡ってきましたが、現在は第5次激辛ブームと呼ばれているのだとか。

テレビ番組でも激辛自慢の料理が紹介され、タレントたちが顔を真っ赤にして、むせ返ったりしながら食べている光景をよく目にします。

世の中はそんな激辛ブームですが、そこまでいかずとも辛いものが無性に食べたくなることってありませんか?。

普段はそれほどでもなくても、カレーや坦々麺、激辛ラーメンに麻婆豆腐など、急に辛いものが食べたくなるって感じです。

テレビ番組で激辛料理を見て、気持ちが刺激されるということも原因の1つかもしれませんが、「辛いものが食べたくなる」のは意外な心理的理由が隠れているといわれています。

今回は、辛いものが食べたくなる原因について、隠された心理を紹介するとともに、辛いものを食べることでの効能やカラダの変化、デメリットなどについても見ていきたいと思います。

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辛いものが食べたくなるときの心理状態

辛いものが無性に食べたくなるというときは、辛さの「刺激」を強く求めているということ。

その刺激を欲する原因は、溜まったストレスを解消させようとする心理状態であることが最も考えられるといわれてます。

ストレスが溜まることで、脳は疲れ、精神的にイライラしたり不安になったりします。

そんなとき人は、「強い刺激」でストレスからくる気持ちの不快感をごまかそうとするのです。

この「強い刺激」としてすぐに頭に思い浮かぶのが、食べ物の「辛さ」。

甘さ・苦さなど味覚の中でも、最も刺激を感じられるのが「辛さ」で、その刺激の正体は舌が感じる「痛み」です。

なので、激辛料理を紹介するテレビ番組でも、タレントたちは「辛い!」だけでなく、「痛い!」と表現するわけです。

激辛好きを豪語する方も大勢いますが、もしかしたらストレスが溜まっていて強い刺激を求めているからなのかもしれませんね。

食べたくなる辛さがエスカレートしていく原因

激辛をウリにしているお店の紹介などを見ても、「辛さ○○倍!」「辛さの元はハバネロたっぷり!」などと最近ますますエスカレートしていますよね。

実際に注文した方は、みなさんホントに美味しく食べてるの?、ちゃんと完食してるの?などと心配になります。

私も少々の「辛いもの好き」な部類に入ると思いますが、辛いものが好きな方は、食べたくなる辛さがどんどんエスカレートしていってるように思います。

「前回は辛さ×3倍だったから、今日は×5倍で!」って感じで…。

この食べたくなる辛さがエスカレートしていくことにも、「なるほど」と思える原因がありました。

辛いものを食べると分泌される脳内物質

「強い刺激」である辛いものを食べると、興奮・覚醒を促す「アドレナリン」、またそれを追うように鎮静作用・リラックスを促す「エンドルフィン」と呼ばれる脳内物質が分泌されていきます。

アドレナリンが辛さ・痛みの刺激を麻痺させる!

辛いものを食べると最初に分泌され始めるのが、脳内物質「アドレナリン」。

興奮・覚醒状態を促してくれるももので、代わりにカラダが感じる感覚を麻痺させ痛みの感じ方が弱くなったりします。

よくスポーツ選手が、ゲーム中に怪我を負っていたのに「アドレナリンが分泌されていて痛みを感じなかった」と表現されるのも、この物質がもたらす興奮による感覚の麻痺によるものです。

辛いものを食べた刺激は「舌が感じる痛み」ですから、痛みを麻痺させようと脳は興奮物質「アドレナリン」を分泌させるのです。

アドレナリンがもたらす効用としては、

心肺機能の向上
血管が拡がり血流促進
運動能力の向上
集中力の向上

などが挙げられます。

辛いものを食べるとカラダが熱くなっていきて、元気が湧いてくる感じや「汗だく」になってしまうのはアドレナリンの効用からくるものなのです。

ただ、先の「スポーツ選手の怪我」でも紹介したように、アドレナリンが分泌されての興奮状態を続けるとカラダに無理が掛かります。

そこで、脳内麻薬ともいわれる「エンドルフィン」の出番です。

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脳内麻薬エンドルフィン!?

アドレナリンによって興奮した脳やカラダのバランスを取るために、分泌されるのが脳内麻薬と呼ばれる物質「エンドルフィン」です。

エンドルフィンには鎮静作用があり、筋肉の緊張を和らげカラダをリラックスさせるとともに、脳内では快感や多幸感が拡がります。

辛いものをたべる

アドレナリンが分泌され興奮・麻痺状態に

エンドルフィンが分泌されて快感を覚える

辛いものを食べると、「辛い!」「痛い!」と思っても、それが最終的に「快感」へと結びつくことを脳が覚えることで、積極的に辛いものが食べたくなることへ繋がっていくのです。

辛いものが食べたくなる原因は、脳内麻薬「エンドルフィン」による快感の欲求なのです。

さらに、この快感をより大きなものにしようと脳は働きます。

エンドルフィンの分泌量を増やすために「食べたくなる辛さがエスカレート」していくのです。

辛いものの食べ過ぎ注意!

心理的にストレスが溜まった状態で、辛いものが食べたくなることを紹介してきました。

ストレスによるイライラや不安を打ち消そうと、「強い刺激」である辛いものを食べることで、興奮物質「アドレナリン」が分泌され、続いて脳内麻薬と呼ばれる「エンドルフィン」が分泌されることで快感を覚えることに繋がるというものでした。

とはいえ、「辛いものが食べたい」という欲求のままに、辛いものの食べ過ぎには要注意!です。

辛いものを食べると、唐辛子系の強い刺激がカラダに入ってきます。

辛いものを食べ過ぎると、

・胃痛
・便秘や下痢
・心臓に負担が掛かる
・カラダの炎症を悪化させる
・気管支が弱い方は咳き込んでしまう

など直接カラダに影響が出てしまう他、

・食欲が湧いて食べ過ぎてしまう
・舌が麻痺して味覚が鈍くなる

などに結びついてしまうリスクも…。

そもそも、ストレスが溜まっている時は、胃酸過多な状態になっています。

なので、「ストレスで胃に穴が開く」などと言われるのですが、辛いものを食べ過ぎてしまうと、さらに胃酸の分泌量が多くなり、胃がどんどん荒れていってしまいかねません。

また、辛いものを食べるとアドレナリンの作用でカラダを熱くさせます。

体温が上がって汗だくになるだけなら特別悪さもありませんが、

・風邪をひいている
・喉が腫れて痛い
・切り傷などの怪我
・腰痛や膝痛
・にきびなどの肌荒れ

などの症状が現れている時には、その症状を悪化させてしまうリスクが高くなります。

血流が促され体温が高まるのも、場合によっては「良し悪し」なのです。

切り傷などの怪我を負うと、病院の先生から「お酒は控えて」と言われるように、刺激物である辛いものを食べることも控えた方がいいのです。

まとめ

辛いものが食べたくなる原因は、ストレスが溜まっている心理状況も1つであることを紹介しました。

単に刺激を求める思いが強いだけなのかもしれませんが、そこには自分では気づかなかった心理状況が隠れているのかもしれません。

辛いものを食べると、興奮物質「アドレナリン」や脳内麻薬「エンドルフィン」が分泌されることで、どんどん辛いものが食べたい気持ちがエスカレートしていくメカニズムも分かりました。

辛いものを食べると、「快感」へと繋がるものだったのですね。

激辛ブームも、そんな理由で繰り返し沸き起こるのでしょう。

ただし、辛いものの食べ過ぎには要注意!。

ただでさえストレスで荒れた胃が、辛さの刺激でさらにやられてしまうことにも繋がりかねません。

辛いものが無性に食べたいと思うときこそ、他に夢中になれる「ストレス発散」方法を探すきっかけにしたいものです。

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