11月23日は、1年に17日設定されている国民の祝日の1つ、16番目の「勤労感謝の日」です。

残る1つはクリスマス直前、12月23日の「天皇誕生日」を残すだけ。

今年もいよいよ「第4コーナーを回って直線に入っていきますね。

この「勤労感謝の日」は、大学ラグビーの伝統の「早慶戦」が行われる日になっていることでも有名です。

元々11月23日が「好天」に恵まれることが多いことが由来のようで、実際雨が降った日は、ホントごく僅かなのだとか。

そんな一面もある「勤労感謝の日」ですが、その由来とはどんなものだったのでしょうか?。

ハッピーマンデー制度の恩恵もなく、毎年固定されている祝日であることから、何か「特別な日」、元々は別の意味をもった日だったのかも?という感じが漂います。

以前、「文化の日!祝日の由来は?もともとは天皇誕生日?」でも紹介したように、皇室に関わる日だったものが、戦後に変化せざるを得なかったものだったのでしょうか?。

今回は、「勤労感謝の日」の由来、昔はどんな意味があったのかについて見ていきたいと思います。

またまた、驚き!の事実が見えてきそうです。

【スポンサーリンク】

勤労感謝の日はどんな意味の祝日?

1年に17日設定されている国民の祝日の1つ「勤労感謝の日」ですが、チョッと地味なイメージがするのは私だけでしょうか?。

毎日仕事している身ではありますが、特別「勤労感謝の日」にプレゼントをもらったりするイベント的なものを、残念ながら経験したことがありません(残念)。

祝日法では「勤労感謝の日」の趣旨は、

「勤労を尊び(たっとび)、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」

と記されています。

「働くことを大切に思い、作られたものに喜び、皆で感謝する」。

こんな素晴らしい意味が込められた祝日なのに…。

同じ祝日でも、「敬老の日」などでは「プレゼント」が話題にあがったりしますが、「勤労感謝の日」ではその点の盛り上がりはあまりないようですね。

また2000年からはハッピーマンデー制度が導入されて、3連休となるように移動される祝日がある中、勤労感謝の日は11月23日に固定されている祝日。

今でこそ「勤労感謝の日」と名付けられた祝日ですが、祝日に制定される由来に特別な意味が隠されているに違いありません。

だって、勤労に感謝する日が11月23日じゃなきゃ「ダメな理由」、考えても思いつきませんもの!

勤労感謝の日の元々の由来は?

現在は11月23日は「勤労感謝の日」と名付けられた祝日となっていますが、実は太平洋戦争以前までは、皇室それも天皇自らが行う、五穀豊穣を感謝する「新嘗祭(にいなめさい)」という重要な儀式が行われていた日だったのです。

「新嘗祭」とは、天皇自らが日本国民を代表する形で、その年の五穀豊穣への感謝と翌年の豊穣を神へ祈願し、さらに奉納した新穀を自らも食すというもので、それこそ「国をあげて」の「収穫祭」であり大変重要な日だったのです。

その始まりを紐解くと、飛鳥時代(西暦642年)の女性天皇「皇極天皇(こうぎょくてんのう)」の時代からだという説もあることから、大変歴史的な行事であることもわかります。

ちなみに、新嘗祭の「新」は新穀、「嘗」はご馳走という意味があります。

現在でも11月23日には、伊勢神宮をはじめ地方の神社などで「新嘗祭」は続けられていますし、それぞれの地域で「収穫祭」的なイベントが行われているのはその名残りです。
(ぜひ続けてもらいたいと願う、日本古来の文化です)

【スポンサーリンク】

勤労感謝の日になった理由は?

先に紹介したとおり、元々11月23日は「新嘗祭」という皇室行事が行われていた、特別な一日「祭日」でした。

祭日とは、皇室に関係する儀式などが行われる日として休日となっていたものでしたが、先の太平洋戦争後、連合国総司令部「GHQ」の政策による「国民の祝日に関する法律」が昭和22年に施行されたことで、すべての「祭日」がなくなり「祝日」へ統一されのです。

GHQは、天皇や皇室に関わる祭日を、祝日として残すことを徹底的に嫌いました。

天皇自らが関わる「新嘗祭」もその典型的なものだったのです。

GHQからは、新嘗祭は皇室行事のみとして残し、国民へはまったく異なる意味を持つ祝日とするよう指導があったのです。

「勤労感謝の日」となったのはナゼ?

元々「新嘗祭」として祭日となっていた休日を、祝日として残すためにGHQ側も色々模索したことでしょう。

アメリカにも元々、「勤労感謝の日」に似た2つの日がありました。

・9月第1月曜に、勤労の感謝を祝う「Labor Day」(レイバー・デー)
・11月第4木曜に、収穫祭や生産を祝う「Thanksgiving Day」(サンクスギビング・デー)

この2つをヒントに組合わせ、「Labor Thanksgiving Day」(レイバー・サンクスギビング・デー)という名前を考案し、それを日本語に翻訳したものが「勤労感謝の日」となったのです。

「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨も、「勤労感謝の日」という名前にもっともらしい意味を持たせるために、日本政府側が後付けで考えたものでした。

まとめ

今回は、「勤労感謝の日」の由来、昔はどんな意味があったのかについて見てきましたが、「勤労感謝」とはまったく異なることが由来となっていた日だったことに、驚いた方も少なくないのではないでしょうか。

現在勤労感謝の日となっている11月23日は、元々天皇自ら国民を代表する形で、五穀豊穣に感謝し翌年の豊穣を祈願する皇室行事「新嘗祭」が行われる、日本のとても大切な祭日だったのですね。

戦後GHQの指導によって新嘗祭は皇室行事としてのみ残り、私たちは「勤労感謝の日」としてお祝いする日と定められました。

「働くことを大切に思い、作られたものに喜び、皆で感謝する」

元々の収穫祭の意味も、この言葉の中に残っているように思います。

農業での収穫だけでなく、様々仕事から得られる製品やサービスなどへも感謝する日なのですね。

よく意味もわかっていなかった「勤労感謝の日」でしたが、今回の記事で少しでもスッキリしてもらえたら嬉しいです。

【スポンサーリンク】