本格的な冬の到来を前に、今回は衣類の素材と「静電気」の関係について探ってみたいと思います。

・ドアノブに触れるとき
・買い物でおつりをもらうとき
・着替えるとき

空気が乾燥しはじめる秋~冬に起きやすい、静電気の「バチっ!」

服を脱いだときの「パチパチ」も気持ち悪いけど、さらに髪の毛まで逆立ったりすると、「静電気、最悪~ッ!」て感じですよね(笑)。

静電気は、ウールや化学繊維など衣類を組み合わせた、「重ね着」によるモノと思っている方も多いのではないでしょうか?。

ただ、それは正しくもあり、化学繊維=静電気が起きやすいという素材の「イメージ」も加わった間違いでもあるようです。

たしかに、衣類が擦れあう重ね着は、静電気が起きやすい状況ではありますが、そこには素材どおしの相性も大きく絡んでくるというコト。

これからの季節、重ね着はどうしても、色合いやデザインを重視したモノになりがちですが、そこに、静電気が起きやすい素材の組み合わせや相性を考えていくと、嫌な「バチっ!」を抑えるコトができるようです。

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静電気が起きやすい素材の組み合わせは?素材の相性!

よく、「静電気体質」というコトがいわれますよね。

実はワタシも、自分は静電気体質なんじゃないかと思っています。

周りの人はぜんぜん平気なのに、ワタシだけが「バチっ!」ときたりするから…(苦笑)。

たしかに、静電気は「体質」も無関係ではない様子。

静電気は水分を通じて逃げる性質があるので、汗かきだったり、乾燥肌だったりも影響してくるから。

でも実際には、体質よりも衣類の素材。

衣類の素材の「組み合わせ」や、素材の「相性」で、静電気が起きやすい・起きにくいがあるというのです。

衣類の素材にもプラスとマイナスがある!?

静電気は、異なる素材の衣類が擦れあうことで発生します。

なので、重ね着をする機会が多い秋~冬は、どうしても静電気が起きやすい季節といえるのですが、
「化学繊維の重ね着は静電気が起きやすい」このイメージだけだと、チョッと「間違い」と言っていいカモしれません。

衣類の素材にも、電気の「プラス」に帯電しやすい素材と、「マイナス」に帯電しやすい素材とがあって、プラス・マイナス、それぞれ性質の異なる素材が擦れあうコトで静電気が起きやすくなるのです。

下図では、外側へいくほど帯電しやすく、プラス・マイナスの距離が遠い組み合わせほど、強い静電気が起きやすくなります。

逆にいえば、化学繊維どおしであっても互いの性質が同じであれば、静電気が起きにくいというコト。

これが、素材の相性というモノ。

また、綿や麻などはもともと帯電しにくい素材なので、互いが擦れあっても静電気は発生しません。

静電気が起きやすい素材の組み合わせ!

ここからは、静電気が起きやすい素材の組み合わせについて、「ダウンジャケット」や「フリース」、「セーター」や「インナー」といった冬の重ね着の定番を例にしながら、わかりやすく見ていきましょう。

ダウンジャケット × フリース

ダウンジャケットの表地に使われている素材で、もっとも多いのが「ナイロン」

メーカーによっては、「ポリアミド」という表現が使われていますが、ポリアミドとはナイロンの総称のコトですので、ポリアミド=ナイロンと思えばOK。

フリースの素材は、「ポリエステル」

先の図を見てみると、ダウンジャケットのナイロンは、プラス側の一番外にあって、フリースのポリエステルは、マイナスに帯電しやすく、その距離がとても離れていますね。

静電気でみると相性の悪い、静電気が起きやすい組み合わせというコトになります。

ダウンジャケット × セーター(アクリル)

ダウンジャケットに「アクリル」素材のセーターは、とても強い静電気が起きやすい組み合わせ。

先の図では一番外側どおしにあって、相性がとても悪いコトがわかります。

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ダウンジャケット × セーター(ウール)

ダウンジャケットのインナーに着るセーターは、「ウール」素材のモノがオススメ。

ウールはプラスに帯電する素材で、先の図をみても、ダウンジャケットのナイロンと隣りどおし。

相性抜群の組み合わせですね。

フリース × セーター

ポリエステル素材のフリースとセーターを組み合わせるなら、化学繊維どおしとなる「アクリル」素材のセーターがオススメ。

意外に思えるかもしれませんが、ポリエステルもアクリルもどちらもマイナスを帯電する素材。

先の図でも隣どおしという、相性抜群の組み合わせです。

逆に、フリースに「ウール」素材のセーターを組み合わせると、プラスとマイナスで距離も離れ、強い静電気が起きやすい形になってしまうのです。

セーターとインナーの関係

重ね着ではもっとも肌に近い、セーターとインナー(下着)との関係。

セーターの素材が「アクリル」か「ウール」かで、やはり相性のいいインナーの素材は違ってきます。

セーターが「アクリル」素材なら、どんな素材のインナーがいいと思いますか?。

「綿なら相性いいんじゃない?」

と思われる方も多いと思うのですが、それ自体は帯電しにくい天然素材(綿・シルク・麻など)でも、アクリルなどマイナスを帯電しやすい素材との組み合わせは、静電気が起きやすいんです。

セーターだけじゃなく、「ポリエステル」素材のフリースの重ね着も同じ。

実際に、Tシャツの上に重ねたアクリル素材のセーターやフリースを脱ぐときに、静電気の「パチパチっ」を感じるコトがあるハズです。

・アクリル素材のセーターとの組み合わせなら、インナーは相性のいい「ポリエステル」や「アクリル」
・ウール系素材のセーターとの組み合わせなら、インナーは相性のいい「綿」や「シルク」

そう、先の図では、綿・シルク・麻は「帯電しにくい」素材とあり「中立的」な立ち位置に思えますが、実際には若干「プラスより」な素材なんです(苦笑)。

ユニクロ「ヒートテック」との組み合わせなら?!

今や、冬を温かく過ごすに欠かせないアイテム「機能性インナー」

特に、ユニクロの「ヒートテック」は年々進化していて、昨今は「極暖」なるモノもありますね。

薄い素材で、重ね着してもモコモコしないのに「暖かい」。

でも、進化するヒートテックと裏腹に、「ヒートテックを着ると静電気が起きやすい!」という声も多いのだとか…。

ヒートテックと組み合わせるなら、どんな素材の服装がいいのでしょう?。

ヒートテックの素材は?

ユニクロの「ヒートテック」インナーの素材を見てみましょう。

・レーヨン   34%
・ポリエステル 33%
・アクリル   28%
・ポリウレタン  5%

これを先の図に当てはめると、レーヨンはプラスを帯電しやすい素材、アクリルとポリエステルはマイナスを帯電しやすい素材。

相性が悪いモノどおしを組み合わせた素材そのモノが、静電気が起きやすいように思われますが、ヒートテックには「静電気防止加工」がされています。

つまり、「ヒートテックを着ると静電気が起きやすい!」という声の原因は、やはりヒートテックの上に重ねた服の素材との擦れによるモノなんですね。

全体の割合からすると、ポリエステル・アクリルのマイナスを帯電しやすい素材が多いヒートテックに組み合わせるなら、「ポリエステル」素材のフリースや、セーターでも「アクリル」素材の服を選ぶのがいいようですね。

まとめ

今回は、本格的な冬の到来を前に、衣類の素材と「静電気」の関係について、とくに静電気が起きやすい素材の組み合わせ、相性の良し悪しを見てきました。

衣類の素材は、プラス・マイナスそれぞれ帯電しやすいモノに分かれ、性質の異なる素材どおしが擦れることで静電気が起きやすくなるというコトでした。

「化学繊維の重ね着は静電気が起きやすい」

というのは、イメージ先行の「間違い」だったんですね。

化学繊維でも、同じ性質を持つモノどおしの組み合わせなら、逆に相性がよく静電気は起きにくいというコトでした。

自称「静電気体質?」のワタシ…、これからは、服の素材を「タグ」でチェックするコトが多くなりそうです(笑)。

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