「白羽の矢が立つ」とか、「白羽の矢が立った」という言葉。

日常の会話の中ではあまり耳慣れない言葉ですが、なんとなく「選ばれる」「選ばれた」という、どちらかと言うと良い意味、喜ばしい意味のニュアンスで受け止められている言葉ですよね。

会社の大きなプロジェクトのリーダーに、大勢の社員の中から期待される若手有望社員が「大抜擢」されたりする姿を、周囲の方は「○○君に白羽の矢がたったね!」的な感じで。

「白羽の矢が立つ」からは、選ばれたコトに「意外性」すら感じるかもしれません。

アイドルグループでも、現時点では「イマイチ」でも将来性を買って「センター」に抜擢されるとかも。

いずれにしても、現代で使われる「白羽の矢」には良い意味で、「頑張って欲しい」という期待感がある言葉なのではないかと思います。

「白羽の矢」のイメージも、その姿はお正月の「破魔矢」だったりするので、縁起モノで「良い意味」なのだろうと思われるのですが、意外や意外!。

そもそもの「白羽の矢」の意味をひも解くと、良い意味で使われるだけの言葉ではなかった様子です!。

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白羽の矢とは?

「白羽の矢が立つ」の意味を調べはじめると、元々の意味は「チョッと怖くなる」ようなモノが多い。

白羽の矢(しらはのや)は、白い矢羽を持つ矢のこと。
日本古来の風習あるいは伝承によれば、生贄を求める神は求める対象とする少女の家の屋根に、白羽の矢を目印として立てたという。
このことから転じて、「白羽の矢が立つ」の形式で「多くのものの中から犠牲者として選び出される」という意味として使われる。

白羽の矢は「生贄」の目印だった!?

Wikipedia「白羽の矢」にもあるように、白羽の矢には「犠牲者」として選び出されたモノという意味があります。

日本では古くから、日照りや水害などの天災は「神様がお怒りになっている」と考え、「人身御供(ひとみごくう)」となる人のカラダを生贄として捧げることで、「神様の怒りを鎮める」という風習がありました。

なんでも、「人身御供」に選ばれると池や川に「投げ込まれる」というのですから、現在では朝のトップニュースになる大事件のような話です。

生贄として選ばれた多くは、大人ではなく少女。

「この子がイイな」と神様が白羽の矢を立てたというのですから、「オイオイ、神様って若い女の子が好きだったの!?」って言いたくなってしまいそうな話です。

チョッと怖い話ですが、神様が少女の家に矢を立てるコトなどあるハズもなく、実際には村の偉い人たちが話しあって「生贄」となる少女を決めて「白羽の矢」を立てていたのだとされています。

ホントだったら、自分にいつ「白羽の矢が立つ」のか、不安な日々だったでしょうね。

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白羽の矢は「選ばれし者」の目印!?

白羽の矢の由来は、怖い話だけではありません。

富岡八幡宮では破魔矢のことを「開運白羽の矢」とされるように、「白羽の矢」は縁起が良い意味で使われることも多々あります。

現在私たちが「白羽の矢」にイメージする、「選ばれし者」のような良い意味を、能楽作品のひとつ「賀茂(かも)」から見出すことができました。

ある日少女が神様へ捧げる水を賀茂川で汲んでいたら、川を流れていた「白羽の矢」が少女の桶の前で止り、不思議に思った少女は矢を家へ持ち帰り軒下へ差しておくと、なんと少女は懐妊し男の子を出産したのだとか。

神様の子を懐妊・出産するという、「大役」を司るという意味。

これこそが現在用いられているような大役に抜擢されるような「良い意味」の由来になっているのかもしれません。

白羽の矢って良い意味?「まとめ」

今回は、「白羽の矢が立つ」とは良い意味?について、気になる点を調べてみました。

たしかに現在、私たちが「白羽の矢が立つ」という言葉を使うシーンを考えると、大役に「選ばれる」「抜擢される」というイメージが強いと思います。

大きな大切なプロジェクトのリーダーとして「白羽の矢が立つ」なら、サラリーマンとしてはこれはとても喜ばしいこと。

重役たちが話しあいあなたを「抜擢」されたのであれば、頑張って「結果」で示すしかありませんね。

ただ「白羽の矢」には良い意味ではなく、そもそもの「犠牲者」としての意味も残っているのも確か…。

例えば、誰も行きたがらないような「ヘンピ」な地域の支店長としての転勤。

売上げは上がらない上に、責任は重い。

ある意味「犠牲者」かもしれません。

大きなプロジェクトのリーダーに抜擢されるのも「白羽の矢」であり、誰もが嫌う仕事でも「彼なら上手くやれる」と期待されるのも「白羽の矢」。

「白羽の矢」は、現在においても「選ばれる」や「選ばれた」とする意味が強いのはたしか。

売上げ重視、結果主義の会社組織での「白羽の矢」には少なくともただの潰れ役の「生贄」の意味はあるハズがありません。

「彼なら上手くやってくれるだろう!」と、少なからず期待されて立てられた「矢」のハズです。

誰もやりたがらないポジションへの「白羽の矢」

なんでワタシが…。

そこは、良い意味「あなたなら任せられる」という会社からのポジティブ・メッセージなのではないでしょうか。

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