今回はチョッとお堅く、身近な金属「ステンレス」をテーマに。

一般的に「錆びない」コトで知られるステンレスは、キッチンを見渡しても、シンクから、包丁・お鍋・フライパンなどあらゆる調理器具にも使われていますよね。

ステンレス製の調理器具は、だいじに使えば「一生モノ」にもなるし、何よりピカピカなのは、お料理するにも気持ちがいいモノです。

それなのに… 長い間使っているうち、「錆びない」と信じていたステンレス製品が「錆びる」コトがありませんか?。

錆びないといわれるステンレスが、錆びる原因って何なんでしょう?。

逆にいえば、ホントは錆びるのになぜ「ステンレスは錆びない」といわれてるのかも知りたいトコロ…。

・ステンレスはなぜ錆びない?
・ステンレスが錆びる原因は?

今回は、まずはココ!。

原因がわかれば、ステンレス製品をいつもピカピカに保つ方法や、万一錆びてしまったときの落とし方のポイントにもなるハズですから。

ステンレスの「錆」の不思議、一緒に探っていきましょう!。

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ステンレスはなぜ錆びない?!

一般的に「錆びない」コトで知られるステンレス。

だいじに使えば「一生モノ」にもなるが故に、チョッとお値段お高くてもステンレス製品が選ばれる理由はそこにあります。

けれど、ステンレスがなぜ錆びないのかをチャンと知っていますか?。

「ステンレスなんだから錆びないんじゃない?…」

笑っちゃダメですよ!(笑)。

意外にそれ、的ハズレじゃないカモです。

ステンレスとは?

Wikipediaによれば、

ステンレス鋼(ステンレスこう、英: stainless steel)とは、クロム、またはクロムとニッケルを含む、さびにくい合金鋼である。ISO規格では、炭素含有量 1.2 %(質量パーセント濃度)以下、クロム含有量 10.5 % 以上の鋼と定義される。名称は、省略してステンレスという名称でもよく呼ばれる。かつては不銹鋼(ふしゅうこう)と呼ばれていた。

う~ん…ややこしく感じるけど、ステンレスとは、ぶっちゃけ「鉄にクロムやニッケルなどを混ぜ合わせて作られたモノ」だっていうコト。

また、ステンレスの名前の由来を紐解けば…

・ステンレスの「ステン」は英語で「錆」
・ステンレスの「レス」は英語で「~ない」

を意味したモノで、直訳すれば「錆びない」となるワケです。

「ステンレスなんだから錆びないんじゃない?…」

意外とこれ、的ハズレじゃなかったでしょ?(笑)。

ステンレスはなぜ錆びない?

ここが本題の1番手ですね。

ステンレスも鉄の仲間なら、「錆びやすいのでは?」と思われるのが当然。

しかし、先に紹介したISO規格にもあるように、鉄に混ぜるクロムの量を10.5%以上とするステンレスは、クロムが空気中の酸素と結びつくコトで、厚さ3ナノメートル(100万分の3㎜)という極々薄い「酸化被膜(不動態皮膜)」と呼ばれる膜を作ります。

酸化被膜も一種「錆みたいなモノ」なのですが、どんどん鉄を腐食させてしまうような「赤錆」とは違い、外部からのさまざなな物質を遮断してくれる保護膜的存在。

つまり一旦「酸化被膜」で覆われたステンレスは、水や酸素と接しても保護膜が破壊されない限り錆びないというワケです。

まして、一度酸化被膜が壊れるようなコトがあっても、クロムと酸素が結びつくことで酸化被膜が自己再生されるというのですから「凄い!」。

ステンレスは錆びないといわれるのも頷けます。

鉄にクロムを混ぜるコトで、わざと酸化被膜という錆を作って錆を防ぐ…。

なんだか、錆のワクチンみたいな感じですね(笑)。

ステンレスが錆びる原因は?!

とはいえ長い間使っていると、錆びないとされるステンレス製品でも、錆びるコトってありますよね?。

基本的に表面をクロムと酸素が結びついた「酸化被膜」で覆われたステンレスは、少々乱雑に扱ったからといって、それが錆びる原因につながるような弱いモノではありません。

では、錆に強いハズのステンレスが錆びる原因は?というと、その殆どが他の金属からの「もらい錆」です。

他の金属からの「もらい錆」?

錆びないハズのステンレスが錆びる最たる原因が、他の鉄やアルミなど他の金属からの「もらい錆」。

キッチンでいうと、「シンク」が錆びやすい理由もココです。

ステンレス製のシンクに、鉄製のフライパンや、アルミ製の鍋、食べた缶詰、ビールの空き缶など「異種金属」を長時間放置・接触させていると、その間に水分が入るコトで「電池作用」によって異種金属側が腐食を起こし、溶けだした鉄成分から錆が発生するコトがあるのです。

日常生活を振り返ると、ごく自然に起きえる現象ですが、実際にはステンレス自体が錆ているワケではなく、ステンレスの表面を覆う「酸化被膜」の上に他からの錆が乗っているような状態です。

塩素による「酸化皮膜の破壊」?

海沿いの地域や、凍結防止の「塩カル」が多く撒かれる地域などでは、モノが錆びやすいといわれます。

その為か、北米仕様の車などには「錆びにくい部品」が使われているなんて話もあるくらい。

金属が塩素に弱い点については、残念ながらステンレスも一緒で、ステンレスの表面を覆う酸化被膜も「塩素イオン」によって破壊されてしまうのです。

塩素による酸化被膜の破壊に、ステンレスの酸化被膜を自己再生するスピードが追いつかなければ…

先の「もらい錆」がステンレス内部まで浸食してしまうコトにも、さらに自身の鉄成分から錆びるコトにもつながるのです。

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塩素系漂白剤が錆びる原因に?!

もっと身近なコトに目を向けると、食器用やお掃除用の「塩素系漂白剤」もステンレスの酸化被膜を破壊してしまう原因になりえます!。

シンクの上に置いた容器に「塩素系漂白剤」を注いで、食器類を漬けおきするコトってあるでしょ?。

でもこれって、こぼれた漂白剤の塩素がシンクのステンレスの酸化被膜を破壊しつつある状態ですよね…(苦笑)。

とはいえ、食器を清潔に保つために必要なコトだとすれば、

塩素系漂白剤を使ったあとは、しっかりと洗い流してあげるコトを意識するようにしましょう!。

ステンレス製品が錆びてしまったときの落とし方!

自らを錆の一種でもある酸化被膜で覆うコトで錆びないステンレスも、他の金属からの「もらい錆」や「塩素による酸化被膜の破壊」などを考えると、「錆びない」といより「錆びにくい」モノというのが正しいみたいですね。

ならば、もしも錆びてしまったときの錆の落とし方も知りたいトコロ…。

錆びを広げたくないし、できればキレイに落としたいですものね。

ステンレスの錆を見つけたら、まずは市販の重曹や中性洗剤、クレンザーなどを使って擦ってみましょう。

軽いもらい錆など軽度の錆なら、それだけで十分落とせると思います。

錆が強い場合の落とし方!

錆びには「酸」が効く!といわれるとおり、重曹やクレンザーに「錆びを溶かして分解する」お酢を混ぜて擦ってみましょう。

レモン汁の「クエン酸」も同様です!。

冷蔵庫にあるモノを使うなら、「トマトケチャップ」も面白い!。

「トマトケチャップ+お酢」

トマトケチャップに含まれる「塩」には錆を分解する働きがあり、「酢」の溶かして分解する働きのダブル効果で、強い錆をも落としてくれるようです。

さらに頑固な錆の落とし方!

・重曹・中性洗剤・クレンザー
・お酢・レモン汁
・トマトケチャップ

などいろいろ試してみても落ちない錆には、「ハイドロハイター」で有名な還元系漂白剤や、「サンポール」に代表される強酸(塩酸)を含むような洗浄剤を使う方法もあります。

いわばステンレスを覆う酸化被膜を破壊して、ステンレスに食い込むように浸食する錆にストレートにアタックする強烈な錆び落としです!。

頑固な錆びも落とすメリットの反面、あまりに強烈である故に、ステンレス表面(酸化被膜)のダメージが大きいコトも間違いありません。

少しづつ垂らして擦る、さらに垂らして擦る…。

必要最低限のダメージで留めるコト。

さらにステンレスの酸化被膜の自己再生にも、使った洗浄剤は確実に洗い流し、素早く乾かすコトを意識しましょう!。

まとめ

今回はチョッとお堅く、身近な金属「ステンレス」をテーマに

・ステンレスはなぜ錆びない?
・ステンレスが錆びる原因は?

を中心に探ってきました。

ステンレスが錆びない理由は、錆の一種でもある「酸化被膜(不動態皮膜)」が保護膜となり、他からの錆から身を守っているから。

とはいえ、他の金属からの「もらい錆」もあるし、環境によっては酸化被膜が破壊されて自ら錆びてしまうコトもある…。

ステンレスは「錆びない」のではなく、あくまで「錆びにくい」金属なんだと再認識しました。

ステンレス製品はホント、だいじに使えば「一生モノ」です。

日ごろから、使ったあとはシッカリ拭き取り乾燥させる、シンクには食べた缶詰やビールの空き缶を並べておかない(苦笑)など心掛けて、長く大切に使ってあげましょう!。

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