夏の暑さもひと段落し、ふっと涼しい風を感じられる季節になると、どこからか「鈴虫」の鳴く声…。

鈴虫のどことなく風情のある鳴き声に、心癒されるという方も多いのではないでしょうか。

鈴虫の鳴き声が「秋」の訪れを感じさせてくれる…、そんな時代もありました。

街は緑が少なくなり、自然の鈴虫の鳴き声を聞くことじたい珍しいモノになってしまいましたものね。

ウチの子供たちに聞いても、「鈴虫の鳴き声」を知らないっていうんですよ…。

「昆虫キング」全盛期世代なハズなのに(笑)。

なので、今年は「鈴虫」買っちゃいました!。

どうせならリアルに鈴虫を飼うことで、子供たちにも色々知って欲しいなと思って…というのが大前提。

実は、私自身が鈴虫の鳴き声、鳴く姿を見たかっただけなんですけどね(苦笑)。

今回は「鈴虫」について、とくに「鈴虫が鳴く季節」や「鈴虫の鳴き声」にスポットを当て見ていこうと思います。

子供よりも一歩早く知っておけば、「パパ、凄~い!」って思ってもらえそうでしょ?!。

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鈴虫ってどんな虫?!

本題に入る前に、「鈴虫ってどんな虫?」なのか、チョッとだけ押さえておきましょう。

鈴虫は、「バッタ目コオロギ科」に属し、大きさは17㎜~25㎜。

大型の日本産コオロギ科昆虫で、そのキレイな鳴き声が特徴。

古くは、和歌に詠まれるなど親しまわれてきた鈴虫ですが、同じ秋に鳴く虫「マツムシ」と混同されている時代もあり、平安時代の和歌集「古今集」では、現在のマツムシを鈴虫と呼んで詠われているモノもあるのだとか。

同じ秋の虫「鈴虫」「マツムシ」「コオロギ」ですが、それぞれの鳴き声は特徴があって違うモノなんですけどね…。

鈴虫の生態は?

自然の中の「鈴虫」は基本的に「夜行性」で、昼間は地面に落ちた木の葉や枝などの物陰に身を隠して、夜になると下草の間から鳴くようになります。

鈴虫は、他のコオロギ科の仲間「エンマコオロギ」などと比べて、足が細く・長いことから地面に穴を掘ることができません。

メスは、長い「産卵管」を地面に差し込む形で産卵します。

鈴虫は、10月頃地中へ産卵されたあと、卵の状態で冬を越し、気温が25℃を超えてくる6月中旬頃になると、「ふ化」が始まり、幼虫へと姿を変えます。

幼虫とはいっても、足も触角もあり小さな「翅(はね)のない鈴虫」といった感じ。

その後1ヶ月半ほど時間をかけ、7~8回の脱皮を繰り返しながら「成虫」の鈴虫へと成長していきます。

                                                           

鈴虫の鳴く季節は?!

鈴虫の鳴く季節というと、なんとなく「秋なのでは?」とイメージされる方が多いと思います。

でも、先に紹介したように鈴虫の生態を知ればわかるように、実はもうチョッと早く、季節としては「夏~秋」というトコロ。

具体的な時期としては、8月頃~10月頃です。

鈴虫が鳴くのは、成虫となった後1ヶ月ほどの間。

個体によってふ化のタイミングのズレもあるので、8月頃~10月頃のおよそ2か月間、鈴虫の澄んだキレイな鳴き声を楽しむコトができるのです。

10月頃になると、その鳴き声も徐々に聞こえなくなります。

鈴虫はオスの方がやや「寿命」が短く、メスも産卵を終えると役目を終えたように死んでしまうのです。

鈴虫が鳴く気温は?!

鈴虫が鳴く季節は「夏~秋」でしたが、さらに重要なポイントは「気温」です。

鈴虫がよく鳴くようになる気温は、15℃~30℃くらい。

暑すぎても、涼しすぎてもダメなんです。

8月頃から鳴きはじめるとはいえ、夕方すぎから~夜に鳴き声が聞こえるようになる理由は、気温が30℃を下回るのを待ってのコトなんですね。

8月もお盆を過ぎたあたりから、夜の気温も落ち着いてくる日が多くなってきます。

そう、鈴虫が活発に鳴くようになるのです。

鈴虫が「秋の虫」とされるのは、このあたりに理由がありそうです。

鈴虫の鳴き声は?!

鈴虫の鳴き声、とくに虫カゴで飼う鈴虫からは「リーン・リーン」と、何回も「繰り返し」キレイな響きの鳴き声を聞くコトができます。

しかし野外の鈴虫は、「リィィ…・リィィ…」とチョッと寂しげな鳴き声で、「これ鈴虫?」という感じ。

この鈴虫の「鳴き声の違い」を調べてみると、鈴虫の「気持ち」に理由がありました。

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鈴虫が鳴くのは「オス」だけ!

鈴虫が鳴くのは「オス」だけで、鳴き声でメスの気を引くというのがその理由。

これは、鈴虫に限らず多くの昆虫類にみられるモノですね。

同じ虫カゴに「メス」がいるなら、そりゃ「リーン・リーン」と、何回でも「繰り返し」求愛するワケです。

この鳴き声を「誘い鳴き」といいます。

逆に同じ虫カゴに「メス」がいなければ、求愛する相手がいないワケですから、「リィィ…・リィィ…」とチョッと寂しげな鳴き声でしか鳴かなくなってしまうのです。

この鳴き声を「本鳴き」といいます。

つまり、野外の鈴虫が「リィィ…・リィィ…」と弱々しく鳴いているコトが多いというのは、広い自然の中ではそれだけメスと巡り合うチャンスが少ないというコトなのでしょう。

だからこそ鈴虫は、ひとたびメスと出会えば「ラッキー!」とばかりに、一晩中「リーン・リーン」と鳴いてるワケです。

鈴虫の飼い方は?

キレイな鳴き声で心癒してくれる鈴虫も、その寿命は長くても2か月ほど。

少しでも長生きしてもらえるように、大切に飼ってあげましょう。

子供と一緒に「お世話」するコトで、命の大切さも感じられます。

上手に飼えばメスが産卵するコトで、命を翌年へと繋ぐコトもできます。

鈴虫を入れるケース

鈴虫の「鳴き声を楽しみたい」のであれば、竹細工などの虫カゴが「趣」もあるし、ネットカゴでもいいです。

ただ、鈴虫を「長生き」させたい「産卵させたい」場合には、ガラス製やプラスチック製のケースで、上部は網状で通気性のいいモノがいいです。

鈴虫にストレスのない、より自然の環境を作ってあげるのがベスト。

ケースの底には「土」、「昆虫マット」を敷いてあげましょう。

オス・メスをペアで飼い「産卵」を期待するなら、少し深めに敷いてあげるといいですね。

湿度

成虫の鈴虫が好む「湿度」は60%。

乾燥しないように、スプレーなどで土を湿らすようにします。

土に集中して湿らすよりも、ケースの内側の面へのスプレーも効果的です。

くれぐれも、鈴虫へ直接スプレーしないようにしてくださいね。

隠れ家

鈴虫は基本的には「夜行性」ですから、自然の中では日中、木の葉や物陰に隠れて過ごしています。

「隠れ家」になるようなモノを入れてあげましょう。

アクアリウムで水槽に入れるような、「流木」なども1つです。

ただの平面の土だけより断然、鈴虫がリラックスしてくれるハズです。

鈴虫のエサと方法は?

鈴虫は雑食性の昆虫なので、目の前にあるモノはけっこう何でも食べてくれますが、水分たんぱく質を与えるといいとされています。

野菜

鈴虫のエサとしては、ナスやキュウリなどの野菜類が「水分」を多く含んでいるのでよく用いられています。

実際、よく好んで食べてくれます。

エサは、直接土(マット)に触れないようにします。

また、エサは放っておくと季節柄すぐにカビが生えてきますので、1日1回を目安に交換するようにします。

動物性たんぱく質

鈴虫のエサは、ナスやキュウリなど水分の多い野菜だけでなく、「かつお節」や「煮干し」などを与え、「動物性たんぱく質」も摂れるようにします。

動物性たんぱく質が不足すると、同じケース内の鈴虫どうしで「共食い」をはじめてしまうためです。

鈴虫は、自然界でも草木から水分を摂るだけでなく、他の昆虫などを捕食するという「意外な一面」もあったりするんです。

かつお節や煮干しについても、土(マット)に直接置かず、小皿などに乗せて与えます。

まとめ

今回は「鈴虫」について、とくに「鈴虫が鳴く季節」「鈴虫の鳴き声」にスポットを当て見てきましたが、いろいろオモシロイ点がありました。

鈴虫が鳴く季節は、およそ「夏~秋」、時期的には8月頃~10月頃です。

6月中旬に卵がふ化して、約1ヶ月半をかけて脱皮を繰り返しながら成長し、成虫になるのがおよそ8月。

とはいえ、猛暑が続く時期にはなかなか鳴くコトはなく、気温が15℃~30℃で安定してくると活発に鳴くようになるというトコロが、鈴虫が鳴く季節をは「秋」とイメージされる方が多い理由なのでしょう。

鈴虫が鳴くのは「オス」だけというのは、「求愛」のためのモノだから。

それじたいは他の昆虫類でもあるコトなので、驚きは少なかったですが、メスが近くにいるかどうかで、鳴き声が変わるという点が実に面白い。

メスが近くにいると、「リーン・リーン」と何回でも「繰り返し」求愛する「誘い鳴き」。
メスが近くにいないと、「リィィ…・リィィ…」とチョッと寂しげな「本気鳴き」。

季節や気温だけでなく、「気持ち」も鳴き声に影響する鈴虫って…(笑)。

今夜は少し涼しいせいか、我が家の鈴虫たちも「リーン・リーン」とホント賑やかに鳴いてます。

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