雪どけ、春の訪れを告げる「つくし」も、アスファルトで舗装された街中では滅多に見られなくなりましたね。

その昔は、通学路の道端にも顔を出していた「つくし」ですが、現代っ子は「つくし」じたい知らないかもしれませんね?。

それでも、陽当たりのいい土手や田畑の畦道に足を向ければ、ニョキっと成長した「つくし」に出会えます。

アラフォー以上の年代の方なら、つくしや、わらび・ふきのとう・たらの芽など、ご両親に連れられ「春の山菜採り」に行った覚えがある方も多いのではないででしょうか。

ところで、この「つくし」。

大きく成長すると何になると思いますか?。

もしや、「巨大化したつくしを見たコトある!」という方は…

いらっしゃいませんよね(苦笑)。

つくしは成長しても、花はもちろん葉っぱすらつきませんし、「つくし」という植物名もありません。

つくしの正体はというと、抜いても抜いても増え続ける強力な雑草「スギナ」なのです。

とはいえ、「つくしが成長するとスギナになる」というワケでもありません。

つくしとスギナの関係…。

よくわからなくなってきましたね?(笑)。

それでは、今回は「つくしとスギナの関係」について、出来るだけわかりやすく探っていきましょう!。

こむずかしい話は抜きで…(苦笑)。

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つくしとスギナの関係は?

冒頭でも紹介したように、つくしの正体は強力な雑草の「スギナ」なのですが、とはいえ、つくしが成長するとスギナになるワケではないという「つくしとスギナの不思議な関係」。

フリー百科事典「Wikipedia」で、「つくし」と入力しても「スギナ」の項目へ転送されますし、「スギナ」の項目には「つくし」が目次の1番に紹介されているほどです…。

まずは、「つくし」と「スギナ」について、それぞれどんなモノなのか、あらためて見てみることから始めましょう!。
 

つくしとは?

アスファルトで舗装された街中では、滅多に見られなくなった「つくし」ですが、春の季語でもあるように、全国的には春を迎える3月~5月頃にかけ、河川敷や田畑の畦道など多くの場所で見ることができます。

実際に花が咲かない「つくし」ですが、不思議と花言葉がありました(笑)。

「向上心・努力・意外・驚き」

つくしは1日に1㎝も成長することがあることや、およそ10㎝~15㎝まで力強く成長する姿には、「向上心」や「努力」といった花言葉がとてもよく似合います。

薄茶色の細長い茎の先につく、茶色の穂先は「つくし」を象徴するモノですね。
 

つくしの穂先の役割は?

つくしを漢字で書くと「土筆」

連想ゲームのような当て字ですが(笑)、その筆先にあたるのが、つくしの穂先の部分です。

まだ若いつくしの穂先は一見茶色く見えますが、よ~く見ると6角形をした茶色の小さなツブツブがぎっしり貼りつけられたような格好をしています。

その6角形のツブツブは、つくしが成長するとともに花開くように隙間を広げていくのです。

それぞれのツブツブの下には袋状のモノがあり、ここから緑色のホコリのような粉「胞子(ほうし)」を放出するのです。

成長したつくしの穂先が緑色に見えることがあるのは、この胞子の色なんですね。

つくしには花が咲きませんが、つくしの穂先の役割は花のようなモノ。

一般的に花は、おしべの花粉をめしべが受粉し「種」を作り子孫を増やしますが、つくしの穂先には「花粉」ではなく、子孫を増やす元となる「胞子」を放出する役割があるのです。

「それじゃ、つくしから放出された胞子から、またつくしが生えるの?

それもまた、違うんですよね…(苦笑)。
 

つくしは春の味覚として楽しまれる!

つくしは春の訪れを感じさせてくれるモノですが、ほろ苦いその味は、「春の味覚」として食べる楽しみもあります。

サクッと揚げて天ぷらで食べられることが多いようですが、

・つくしの佃煮
・つくしの酢の物
・つくしのお浸し
・つくしの卵とじ
・つくしのきんぴら
・つくしのピリ辛炒め

などの和風なモノから、チーズと絡めた洋風なモノまで多彩なアレンジで楽しめます。

子供の頃に、両親に連れられた「山菜採り」。(それはそれで楽しかったけど…)採れたつくしを、両親はどんな料理で楽しんでいたのでしょうね(苦笑)。
 

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スギナとは?

冒頭でも紹介したように、つくしの正体は、抜いても抜いても増え続ける強力な雑草「スギナ」です。

とはいっても、姿も違うし全く別モノと思われるのも当然かと思います。

Wikipediaで「スギナ」と調べると、

スギナ(杉菜、学名:Equisetum arvense)は、シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物の1種。日本に生育するトクサ類では最も小柄である。浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂する。生育には湿気の多い土壌が適しているが、畑地にも生え、難防除雑草である。その栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ(土筆)と呼び、ツクシの方は食用とされる。根が深いことから「地獄草」の別名を持つ。

凄いですね、スギナの別名は「地獄草」ですよ…。

農家さんをも悩ませる雑草と聞きます。

それより気になるのが、後半の「栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ」という部分です。

なんだか、つくしとスギナはどんな関係なのかが見えてきましたね。


 

つくしが成長するとスギナになる?!

これまで紹介してきたことからも、つくしが成長してもスギナになりませんし、つくしから放出された胞子からつくしになることもありません。

スギナはシダ植物であり、「胞子植物」。

勘のいい方なら既におわかりだとおもいますが、種から芽が出て子孫が増える多くの植物とは異なり、つくしの穂先から放出された「胞子」が湿った土壌へ着くことで「前葉体(ぜんようたい)」というコケ状の植物となり、スギナへ成長していくのです。
 

つくしの成長とスギナが増え続ける無限ループな関係!

このつくしとスギナの不思議な関係、地面を掘って見れば一目瞭然です!。

ニョキっと薄茶色の茎に茶色の穂先をもつ「つくし」と、青々と茂るスギナとが土の中で、根っこのような「地下茎」によって1つに繋がっているのがわかります。

これが、Wikipedia|スギナ にあった「栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ」の部分です。

つくしは、スギナの胞子茎

つくしは、春になるとニョキッと地面から顔を出し、その穂先から花開くように胞子を放出することで、湿った地面から「スギナ」が生えてきます。

胞子を放出しきったつくしは、ここで役割を終え一旦枯れてしまいます。

どんなに成長しても、「巨大化したつくし」にはなりませんからね(苦笑)。

スギナは、スギナの栄養茎

つくしから放出された胞子は緑色のスギナへと成長し、地下茎という根っこのようなモノを地面に張りめぐらせていきます。

地下茎はいわば、スギナの「栄養貯蔵庫」。

スギナは、光合成によって得られた栄養を地下茎へ貯めこんでいきます。

スギナは秋になると枯れてしまいますが、貯めこまれた地下茎の栄養は翌春に自らが芽吹くチカラとなり、さらに「子孫を増やす」ためのつくしの成長に使われていくのです。

スギナが「難防除雑草」と呼ばれるように、地面から見える部分だけをいくら取ってもまた生えてくる理由は、この無限ループな関係にあるのです。

つくしから放出されるスギナの胞子は、風に乗って遠くまで飛んでいきます。

我が家の庭につくしが顔を出したら、「春だね~!」なんて呑気なコトはいっていられませんよ!。
 

まとめ

今回は春の訪れを告げる「つくし」を取り上げ、その正体である「スギナ」との関係について探ってきました。

今回のテーマ「つくしが成長するとスギナ?つくしとスギナはどんな関係?」をまとめると、

つくしが成長するとスギナになるワケではなく、つくしもスギナも「スギナの一部」。

根っこのような「地下茎」によって1つに繋がっているモノでした。

青々と茂るスギナは、スギナの「栄養茎」。

光合成で得られた栄養を「地下茎」へと貯めこみます。

つくしはスギナの「胞子茎」。

スギナの子孫を増やすために胞子を放出させるのがつくしの象徴でもある茶色い穂先の役割だったのです。

つくしとスギナの関係は、文字通り「一心同体」のようです。

まぁ、こむずかしい話は抜きに…、春の味覚「つくし」や山菜採りに、土手や田畑の畦道の散策をゆっくり楽しまれては如何でしょうか。
 
 
 

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